Tips for Space Weather Forecasting


宇宙天気予報についてではなく宇宙天気予報を実際に行う際に必要な情報について個人的にまとめたものです。

ここに記載してある一切の情報について、作者は責任を負いません。
また、リンク先のデータの利用条件についても十分に注意してください。


ここに載っていない有用な宇宙天気予報関連のサイトの紹介や、手順へのアドバイス、本サイトへの意見等ありましたらこちらのIssueまでお願いしてます。https://github.com/Butadiene/SpaceWeatherForecastsInfomationTips

緑色の文字はクリックすると展開できます。

1. Information List

Space weather forecast reports:
List of space weather forecast for each country
Present Space Weather Forecast from ISES
URL: https://swc.nict.go.jp/data/ises/isesforecast.html
Memo: ISES(The International Space Environment Service)のメンバー国が出している宇宙天気予報を一覧で見られる。
なお、各国の詳細なレポートはRefence_URL参照。
File_type: text
Purpose: Check space weather forecast for each country
Reference_URL: http://www.spaceweather.org/ISES/discussion/LatestForecast.jsp#ad-image-24
NICT Space Weather Forecast Report
NICT 宇宙天気予報レポーㇳ
URL: https://swc.nict.go.jp/report/
Memo: NICTが出している宇宙天気予報のレポーㇳ。特に日報はその日の現象がよくまとまっており、参照すべきである。
File_type: text
Purpose: Check space weather forecast reports, especially daily report
Solar and geophysical events:
All event reports (SWPC)
SWPC SOLAR AND GEOPHYSICAL EVENT REPORTS
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-and-geophysical-event-reports
Memo: 太陽表面や磁気圏でのイベントのリスト。日付ごとのリストになっている。主要なイベントのリスㇳになっていて重要。
SWPC(Space Weather Prediction Center)から出されたリスト。
BeginとEndがイベント発生と終了時間。Maxがピークタイム。Maxのタイムをイベント時刻として採用することが多い。
X線観測の結果のイベント、光学観測結果のイベント等々をすべて別物として扱う。どの観測手法で、どのように検知されたかをTypeが示す。
なお、異なる機器で観測されたイベントが同じ現象によって生じたものと判断した場合、同じイベント番号を振る。

サイトの少し下のDetailsのところにあるリンクからType一覧を確認できる。
例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/indices/ にアクセスし、eventsフォルダの中のREADMEを確認。
また、過去のデータはftpでテキストファイルでしか配布されていない。サイトの少し下のDataのところにあるリンクから、過去のデータをダウンロードできる。
例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/indices/ にアクセスし、eventsフォルダの中のテキストファイルを確認。
File_type: text
Purpose: Check events list
Last flare event reports (LMSAL)
LMSAL last event reports
URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/
Memo: フレアのイベントのリスト。直近20イベントのリストになっている。
直近20イベントだけだが、NOAAのものと違ってリストで示されていたり、図もついていたりと見やすい。
イベント時刻はピークタイムを使う事が多い。
なお、20件より前のイベントはrefURLから辿れる模様。結構なところまで遡れるっぽい。
File_type: text
Purpose: Check events list
Reference_URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/latest_events_archive.html
A Heliophysics Events Knowledgebase
A Heliophysics Events Knowledgebase to facilitate scientific discover
URL: https://www.lmsal.com/isolsearch
Memo: フレア、CME、コロナホール、フィラメント、コロナホール、黒点、紫外線イベントなどのほぼ全てのイベントを網羅し、マッピングしているサイト。全イベントの詳細も載っている。。
特にすごいのはCMEやフィラメント、フィラメント噴出イベントのリストがある他、フレアについてはGOES Xray-fluxで補足できていないものもSDOの画像から推定している。
アルゴリズムで検出してるだけであるっぽいのでそこは注意。左側の選択バーで現象と時期選んでsearchをクリック。またAPIも充実している。
主な扱ってる現象リストはreference_URL参照。api情報や検出ソフトについてはrefURL2参照。
File_type: images
Purpose: Check events list
Reference_URL: https://www.lmsal.com/hek/VOEvent_Spec.html
Reference_URL2: https://www.lmsal.com/hek/api.html
All graphs:
All graphs of spaceweather
Space weather portal
URL: https://lasp.colorado.edu/space-weather-portal/
Memo: 宇宙天気に関するグラフがまとめられているサイト。太陽風のグラフや地磁気の乱れのグラフなどを、任意の期間まとめてプロットすることが可能。
さらに、データをアウトプットすることも可能。
使い方は、Dataタブを開いた後、期間を指定。その後、プロットしたいデータを選択してDisplay。
なお複数のグラフを一つの図の中にプロットしたい場合は、プロットしたグラフの左側にあるギザギザのアイコン「Edit datasets and variables」から設定可能。
データのアウトプットはDownloadタブから行うことが可能。
File_type: graphs
Purpose: Check all graphs of spaceweather
Solar flares:
X-ray flux
GOES X-ray Flux
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-x-ray-flux/
Memo: GOES衛星が捉えた太陽からのX線の量。太陽活動の重要な指標。
グラフにマウスを当てると、値が表示される。赤やオレンジのGOES-16 long, GOES-18 longの値がフレアのクラスとして採用されている模様。
尖っているところがフレアが起きているところとされ、要注目。尖っているところのピークの値がフレアのクラスになる。

ピーク以外にも尖り方の「形」にも注意する必要がある。X-ray fluxがフレアで急激に上昇すると、その後すみやかに減少する事が多い。
しかし、減少速度が緩やか(数時間から長いものだと1日以上)なものがあり、これをLDE(Long Duration Event)と呼ぶ。
LDEはCMEを伴うことが多いことで知られているため、特に注意すべきフレアイベントである。

フレアが起きていない(≒尖っていないところ)の値をバックグラウンドと呼んだりする。
これも重要で、バックグラウンドが上昇傾向にある場合は、例えば東側から活動的な領域が見え始めていたりすることを意味する可能性がある。
File_type: graphs
Purpose: GOES background X-ray flux
ExampleValue: B7, 穏やかに上昇中
Radio flux
Solar radio flux - archive of measurements
URL: https://www.spaceweather.gc.ca/forecast-prevision/solar-solaire/solarflux/sx-5-en.php
Memo: 太陽黒点数と良い相関のある、波長10.7cm(周波数2.8GHz)の電波の強度。
Daily flux valuesのHTML見れば良いけど、 めちゃ見づらいので注意。値はObserved fluxを使用すると良さそう。
極大期では月平均でおおよそ200、極小期では70程度(日単位では変動が大きく、300を超えることも。)
DRAO(Dominion Radio Astrophysical Observatory research facility)による。
File_type: html
Purpose: F10.7: 10.7cm wavelength radio wave strength
NICT Solar Observation Database
URL: https://solarobs.nict.go.jp/
Memo: NICTが行っている太陽の観測データが見れる。
使う可能性が大きいのは山川での太陽電波観測結果(Real-time dynamic spectrum of YAMAGAWA solar radio spectrograph)。
太陽電波バーストなどを見るのに良い。
太陽電波バーストは太陽活動を示すイベントとして重要だが、山川の観測データからイベントを識別するのは難しく、初心者向けではない。
File_type: graphs
Purpose: Solar radio burst
Synoptic analysis
SOLAR SYNOPTIC MAP
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-synoptic-map
Memo: SWPCの宇宙天気予報担当者が太陽表面についての解析を行い、それを描いたもの。
1日に1~2回更新されている。
人の手を介することで様々な判断がなされ、結果が書き込まれている。

特に、コロナホールと磁場極性を見ることができるのが便利。
実線で囲まれ、かつ境界線に短いたくさんの線が内向きについている場所が、予報担当者がコロナホールと判断した場所である。
また、その内部に太陽表面での磁場極性が記載されている。よって予報担当者が
「どこにコロナホールがあり、コロナホール内部にあたる領域にて、太陽表面では磁場極性が正か負か」
を判断したかがわかる。
極性については、特に正負が重要。
なお、正負記号の右隣に書いてあるのはコロナホール解析の信頼度(4がmaxで1が最低)である。

各活動領域については領域の番号に加え、今後24時間以内にフレアやプロトン現象が発生する確率が書いてあり、参考になる。
番号の下に C/M/X/Pの順番で記載されている。(Cクラスフレア、Mクラスフレア、Xクラスフレア、プロトンイベントの生じる確率)

下のDetailsに見方が載っている。また、Dataのところからアーカイブにアクセスできる。
アーカイブは昨日のものから見ることができ、非常にアクセスしやすいものとなっている。
File_type: images
Purpose: Assessing the conditions on the sun
Sun spot
SILSO : Daily estimated sunspot number
URL: https://www.sidc.be/SILSO/home
Memo: 太陽黒点相対数。太陽光球面に出現する黒点および黒点群の総数を数値化したもの。サイトのホームの右端にある。
File_type: text
Purpose: Relative sunspot number
ExampleValue: 109, 一定
SILSO : Monthly relative sunspot number
URL: https://www.sidc.be/products/ri/
Memo: 太陽黒点相対数の月平均。予測値も見れる。月平均の値なので、一月に一回しか更新されない。
File_type: text
Purpose: Monthly relative sunspot number
ExampleValue: Result: Jul-23 159.1 Forecast: Aug-23 154, Sep-23 160
SOLAR REGION SUMMARY
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-region-summary
Memo: 現在の太陽黒点の一覧とその性質が載っている。SRSと略され、重要なデータの一つ。
現在の黒点の総面積を出したいときは、SRSに載っている黒点の面積をすべて足す。
各項目の簡単な説明
Z- Modified Zurich classification of the group. 修正チューリッヒクラス。3つのアルファベットの組み合わせで表される。Reference_URL参照
Lo- Carrington longitude of the group.
LL- Longitudinal extent of the group in heliographic degrees.
NN- Total number of visible sunspots in the group.
Mag Type- Magnetic classification of the group. マウント・ウィルソン分類による黒点の分類。α、β、βγ、γ、δなどがあり、δに行くほどフレアを起こしやすいとされる。
  δ型にだけ要警戒しておけばとりあえずは良い。
  以下に簡単に説明。詳しくはReference_URL2参照。
    α:単極で存在するもの。
    β:2つの極から成る単純な黒点の対。つまり、2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆(NとSになっている)。
    γ:β には分類しがたいような複雑な極構造を持った黒点。
    δ:2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆。かつ2つの黒点は半暗部を共有している。すなわち、半暗部の中に2つの暗部があり、その2つの極性が逆になっている。一番コロナが起きやすい。

その黒点がいつから発生したかを知りたいときは、過去のデータを参照すると良い。
なお、過去のデータはftpでテキストファイルでしか配布されていない。サイトの少し下のDataのところにあるリンクから、過去のデータをダウンロードできる。
例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/forecasts/ にアクセスし、SRSフォルダの中のテキストファイルを確認
File_type: text
Purpose: Sunspot area (SWPC) & Charactistics of active regions
ExampleValue: Sunspot area:660, 穏やかに上昇中 & Charactistics of active regions:領域、位置、面積...
Reference_URL: https://www.spaceweatherlive.com/en/help/the-classification-of-sunspots-after-malde.html
Reference_URL2: https://solarphys.com/dynamics/ar/
SOHO Sunspots
URL: https://soho.nascom.nasa.gov/sunspots/
Memo: SOHOの白黒光球画像。黒点が番号付きで表示されるのが便利。
File_type: images
Purpose: Check sunspot numbers with sunspot images
SHARP Vector Magnetograms
URL: https://defn.nict.go.jp/sharp/index_sharp_jp.html
Memo: 各黒点の磁場の歪み具合を画像でわかりやすく示してくれる。
この構造が複雑であれば(具体的には極性が複雑でかつコンパクトにまとまった黒点)、より大きいフレアを警戒する必要がある。
特に確認すべきはシア。赤色(水平磁場)の矢印が、緑色の線(磁気中性線)と平行かつ緑色の線を挟んで逆方向になっている場合(シアという)、よりフレアを警戒する必要がある。
(緑色の断層線に沿って赤方向にずれる横ずれ断層をイメージすると良いかも。)
逆に、磁気中性線と水平磁場の向き(赤色の矢印)が直交しているときは、シアがあまりないと言えるので、そこまで警戒の必要がない可能性がある。
英語版はReference_URLに記載。
File_type: images
Purpose: Check degree of magnetic field distortion (shear)
Reference_URL: https://defn.nict.go.jp/sharp/index_sharp.html
SHARP Data Viewer
URL: http://jsoc.stanford.edu/data/hmi/sharp/dataviewer/
Memo: シアやフラックスの値などを定量的に示したのが SHARP Data Viewer。
右上のsettingsから表示項目が設定できる。以下の2つをよく使う。
  mean shear angle (measured using Btotal)-シア角。値が大きいと、自由エネルギーの大きさが大きい。
  total unsigned flux-合計のフラックス。活動領域の大きさに近い。フラックスが増えているということは、磁力線が浮上し面積が増大しているということ。
確認すべきは値より傾向。増えている傾向があると注意。
File_type: images
Purpose: Check degree of magnetic field distortion (shear)
Far side sunspot images
URL: https://farside.nso.edu/
Memo: 太陽の裏側の黒点の推定画像。GONGという太陽の観測ネットワークから提供された、太陽での振動の表面速度の計測値を用いて推定しているらしい(全然わからない)。
黒点の回り込みに関する議論をしたいときに参考程度に。
ReferenceURLは推定方法に関して
File_type: images
Purpose: Check far side sunspot images
Reference_URL: https://farside.nso.edu/more_info.html
Solar image
SDO Images
URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
主なもの:
AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
  フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
  大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
  そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
  コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
  高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
  また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
  このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
   (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
  (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
  ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
  また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
  CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
  そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
  またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
  もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
  チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
  浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
    比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
    特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
    具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
  ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
  特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
File_type: images
Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
SDO Images Dashboard
URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/
Memo: SDO衛星による取得画像のダッシュボード版。見たい波長の画像を好きに並べられるので便利。
左上の歯車から好きな波長の画像を追加できる。
ただし、最新の動画が載っていないことがある。Browse Dataから検索して得た動画に比べて数時間から10時間ほど遅かったりもすることもあるので注意。
Reference_URLに宇宙天気予報で使用頻度が高いものを並べたDashboardのリンクを添付。
File_type: images
Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/?d=0094;0211;0304;HMIBC;0193;1600;HMIIF;HMIB
STEREO images
URL: https://stereo-ssc.nascom.nasa.gov/beacon/beacon_secchi.shtml
Memo: STEREO衛星による太陽の画像。SDOと違う場所を飛んでいるので、見えないところが気になる時に。(ただし、2023年はSOHOと同じ場所を飛んでいる...。)
ページ内で表示されている360度画像や、STEREO Aheadと書いてある画像がそれ。
(Aheadは衛星の名前なので、特に特別な意味はない。《もともとStereoはAheadとBehindの2機構成だった。Behindは壊れた。》)
File_type: images
Purpose: Images for Sun from different point
Solar Monitor
URL: https://www.solarmonitor.org/
Memo: SDOの画像や活動領域とその番号、コロナホールの位置などをまとめたサイト。
一覧性が高く、見やすい。
特に、コロナホールの位置を確認するのに便利。(コロナホールの判定をするのは難しいので)
左側のCoronal Holesから見れる。
コロナホール確認画面では、画像にてコロナホールと推定される領域が図示されている。画像の下の表には各領域のプロパティが書いてある。
表で特に重要なのは、コロナホール内部の領域における、太陽表面での磁場極性である。(表におけるBに相当)
コロナホール内部領域での太陽表面での磁場極性は、+か-かが特に重要。
また、1太陽周期前の画像がすごく見やすくなっている。(左上のRotationから選択)
File_type: images
Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
Flare forecast by Deep Learning
Deep Flare Net
URL: https://defn.nict.go.jp/index131_rel_eng.html
Memo: 深層学習を使って太陽フレアの発生率を予報しているサイト。フレアの「予報」の際の参考になる。

DeFN - 平均的な発生頻度を50%とする。すなわち、50%を超えていたら、発生確率が「平均的な発生頻度より高い」とみなせる。つまり、50%を超えていても、「普段よりは起きやすい」だけ。
DeFN-R - 実際のリアルな発生確率を予測している。すなわち、表示される確率と実際の発生頻度が等しい(20%だったら5回に1回ぐらい起きる)。確率予報には基本これ。
DeFN-Q - XとMとCとNo-Flareの和が100%になるようにして表示している。(DeFN、DeFN-RはMクラス以上が起こる確率を示している。)

リンク先はDeFN-Rのものにしてある。上のメニューから切り替えできる。
DeFN-Rが確率予報として適切なので、DeFN-Rを使うべき。DeFNは空振りが多い。かわりに見逃しが少ない。DeFN-Qはまだα版のようなもので、リアルな発生確率を表していない。
File_type: text
Purpose: Forecast solar flare
All Solar datas:
Virtual Solar Observatory
Virtual Solar Observatory
URL: https://sdac.virtualsolar.org/cgi/search
Memo: いろんな太陽衛星観測のデータをまとめたサイト
1. Please select which values you wish to use to search for data productsで機器が観測可能か,
, Instrument/Provider, Spectral Range (電波長, UVなど), Nicknames がある. どれかを選択し, Generate VSO Search Form を押せばそれに合った観測機器・データが示される.
2. 衛星やその機器を選ぶ. Date Rangeに注意.
3. 右上にStartとEndがプルダウンで表示されるので, ほしいデータの時間帯を選択し, Searchを押す
4. データがない場合はエラーが出る.取得したいデータの時間帯を選択.
5. Image linkを押せば写真を取得できる. 生データを取得したい場合は左のRequest Dataを押す.
6. URL-TAR, URL-FILE, URL-FILE_Riceなどがある. 無難にURL-FILEでいいと思う.
7. URLが出てくるので押せばダウンロードが始まる.
File_type: images
Purpose: All Solar Observatories
Proton flux:
Proton flux
GOES Proton Flux
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-proton-flux
Memo: MeV帯以上のProton Fluxの変動を示す。プロトン現象の把握に使える。
NOAAスケールとは、様々なイベントに対するNOAAが策定した指標。Proton fluxに関しては、桁数と一致。(例えば、10^2を超えたらScale level S2)
詳しくはReference_URLのSolar Radiation Stormsタブを参照。
Proton Fluxの予報はFluxの観測値をそのまま使って出す事が多く、現況報告の意味合いが強くなりがちである。
File_type: graphs
Purpose: Present condition of solar energetic particles
ExampleValue: 10^0 particles/cm2/sec/sr前後、NOAAスケール S0
Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation
Radio flux (Solar radio burst):
Radio flux
Solar radio flux - archive of measurements
URL: https://www.spaceweather.gc.ca/forecast-prevision/solar-solaire/solarflux/sx-5-en.php
Memo: 太陽黒点数と良い相関のある、波長10.7cm(周波数2.8GHz)の電波の強度。
Daily flux valuesのHTML見れば良いけど、 めちゃ見づらいので注意。値はObserved fluxを使用すると良さそう。
極大期では月平均でおおよそ200、極小期では70程度(日単位では変動が大きく、300を超えることも。)
DRAO(Dominion Radio Astrophysical Observatory research facility)による。
File_type: html
Purpose: F10.7: 10.7cm wavelength radio wave strength
Solar radio burst
NICT Solar Observation Database
URL: https://solarobs.nict.go.jp/
Memo: NICTが行っている太陽の観測データが見れる。
使う可能性が大きいのは山川での太陽電波観測結果(Real-time dynamic spectrum of YAMAGAWA solar radio spectrograph)。
太陽電波バーストなどを見るのに良い。
太陽電波バーストは太陽活動を示すイベントとして重要だが、山川の観測データからイベントを識別するのは難しく、初心者向けではない。
File_type: graphs
Purpose: Solar radio burst
e-callisto
URL: http://soleil.i4ds.ch/solarradio/callistoQuicklooks/
Memo: 太陽電波バーストの観測データ。世界各地(地表)で観測された、様々な周波数帯での観測結果が見れる。
太陽活動に伴って様々な型のバーストが発生していることを確認することができる。特に太陽フレアやCMEについて検討する際の指標になる。
日付を指定して、見たい観測点と時間帯のデータのImageとある文字にマウスカーソルを重ねると、スペクトルデータが表示される。
Imageをクリックすると拡大画像が表示される。Fitsをクリックするとzipファイルがダウンロードされる。
Reference_URLより、各観測点と、その観測点で観測できる周波数帯のデータが確認できる。
Reference_URL2には、e-callistoのトップページを記載。
各月のバースト検出数の総計が見たい場合は、
https://www.e-callisto.org/Data/BurstCountsYYYYMM.png のYYYYMMを編集してアクセスすると良い。
File_type: images
Purpose: Confirmation of solar radio burst
Reference_URL: https://soleil.i4ds.ch/solarradio/data/readme.txt
Reference_URL2: https://www.e-callisto.org/
Solar wind:
L1 Solar wind
SWPC REAL TIME SOLAR WIND
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind
Memo: SWPCが出している、DSCOVRとACEの観測データによるL1地点での太陽風データの時系列グラフ。
太陽風が高速であるか(具体的には500km/s以上)、磁場が強くかつ南向きを示しているか、密度上昇があるか、などが重要な確認点。
デフォルトでは磁場データの左側にBxの様なラベルが見えると思うが、クリックするとBxのグラフも表示されるようになる。(Byも同様)
Phi GSMは磁場が地球方向に向いているか、太陽方向に向いているかについての角度。地球方向に向いている場合はAway(+)、太陽方向を向いている場合はTowards(-)と呼んだりする。
7daysにして見るのがおすすめ。
また、一太陽周期前(27日前)のデータを見るのも良い。速度と磁場に関してはReference_URLのリンク先ページの下の方に「27日太陽自転周期比較プロット」に27日前との比較プロットがある。
グラフの下にあるSeriesから、グラフを切り替えられる。特に、データ元衛星の切り替えは頭に入れる必要がある。
過去データを見たい場合は、期間を1yearやAllなどにして見たい期間を表示した後に、SeriesタブのZoon機能を使うと良い。
なお、グラフをマウスでドラッグすることによるズームインアウトも可能。
   Active spacecraft (デフォルト): 基本的にはDSCOVRのデータで、抜けているデータをACEで補完している。
   DSCOVR only: DSCOVRのデータのみ
   Ace only: Aceのデータのみ
Active spacecraftやDSCOVR onlyのデータが大きく乱れていたりする時、Ace onlyでも確認してみると良い。
File_type: graphs
Purpose: Confirmation of solar wind coming near the earth
ExampleValue: Check these parameters at present condition and Previous rot (27days ago) : Solar source, Characteristics,Speed(620→520), Density(1前後), IMF(5nT前後、時折-6), Sector(概ねToward)
Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
ACE REAL TIME SOLAR WIND
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/ace-real-time-solar-wind
Memo: ACEのリアルタイムの太陽風観測結果。右側にあるリストから、色々な観測機器のグラフが選べる。
EPAM(2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマ観測機器)とSIS(2桁MeVのプラズマの観測機器)のデータが特に大事。
(DSCOVRのほうがACEより新しいが、DSCOVRは高エネルギープラズマの観測機器が上手く行っていない。そのため、太陽風の高エネルギープラズマに関してはACEのデータを見る必要がある。)
EPAMは太陽風がなんらかの変化を示した時に、CMEかコロナホールによる高速太陽風かどちらが到来したのかを区別する手がかりとなる。

一般に
CMEではEPAMの示す値は急激に上がる。
高速太陽風ではEPAMの示す値は徐々に上がっていく傾向にある。

しかし、実際にはCMEと高速太陽風が同時に到来するなど、一筋縄ではいかないケースも多い。
そのためCMEと高速太陽風のどちらが到来しているかについての判断を行う際は、ソース(=太陽表面における現象)との突き合わせも重要である。
発生源がはっきりしない場合、高速太陽風やCMEが到来しているかは保留にせざるを得ないことも多い。

2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマがCMEによって運ばれてきているとき、(高速太陽風によって運ばれている時ではない。)以下のようなことが言える。
  EPAMで観測できるプラズマ、すなわち比較的エネルギーの低いプラズマはCMEの先端にトラップされているだけであり、CMEを抜け出して先行することは少ない。
  そのため、EPAMが上がり始めるときはCMEはもう近くまで来ている事が多い。
  SISで観測できる2桁MeVのプラズマは、CMEよりだいぶ先行していることもあるが、それはかなり大きいCMEの場合のみ見えることが多い。
File_type: graphs
Purpose: Solar wind's high energy plasma
STEREO Solar wind
STEREO Solar wind
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-terrestrial-relations-observatory-stereo
Memo: STEREO衛星による太陽風の観測データ。CME到来に関して複数点からチェックしたいときに見ると良いかも。
STEREO衛星の位置は例えばReference_URLなど
File_type: graphs
Purpose: Solar wind from different point
Reference_URL: https://iswa.gsfc.nasa.gov/IswaSystemWebApp/index.jsp?i_1=261&l_1=218&t_1=355&w_1=645&h_1=436.969&s_1=0_0_10_3&i_2=267&l_2=876&t_2=354&w_2=650.969&h_2=435.969&s_2=0_0_10_3
CME in space
SOHO LASCO C2 & C3
URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/Theater/
Memo: SOHOのコロナグラフを用いた観測機器LASCOによる動画。これにより、CMEがどのように宇宙空間に広がっていったかがわかる。
SDOなどの太陽表面画像では太陽表面の事象しか見れないので、LASCOのデータを見るのは重要。

CMEは一般に発生場所から等方的に広がる。そのため太陽面のうち地球から見えるどこかでCMEが発生している場合は、地球に到来する可能性がある。
一方地球から見て裏側でCMEが発生している場合、到来の可能性はあまりない。

LASCOの画像だけでは、CMEが太陽の地球側と反対側のどちらで発生しているか判断するのは困難である。
よって、SDOなどの太陽表面画像と付き合わせてCMEの発生源を特定するのが極めて重要である。
なおCMEの発生において、SDO等で確認できる太陽表面での変動現象から、LASCOでプラズマの放出が確認できるまで1時間程度の遅延が生じる事が多い。
これは、太陽表面からLASCOの画角に収まるまでの距離をCMEが伝搬するのにかかる時間によるものである。

またLASCOで見て中央から360度プラズマが広がっているように見える場合、これをフルハローCMEと呼ぶ。
フルハローCMEはCMEが地球直撃コースである可能性が極めて高いことを意味する。

サイトにアクセスした後、C2かC3を選び日程を設定してGenerate。C2とC3の違いは視野のみ。
画像の詳しい説明はReference_URL,
LASCOの仕様に関する論文はreference_URL2に記載。
File_type: images
Purpose: Confirmation of CME flying
Reference_URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/image-description.html
Reference_URL2: https://link.springer.com/article/10.1007/BF00733434
SOHO LASCO C2 & C3 Diff and mesurement
URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?&img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf
Memo: LASCOの動画でCMEを確認しようとした際、淡くてわかりにくいことがある。そこで、前の画像との差を表示する差分版を使うと見やすくなる。
リンクのサイトは、CDAW Data CenterがSOHOのLASCOデータの差分版を見やすく表示しているものである。

このサイトはCMEの速度の簡易的な計算を補助する機能もある。画像の下のmesurementというリンクを押すと計測用のページに飛べる。
計測用のページでは、動画のどこかを選択すると、その点の位置と、押した時刻が表示される。
これを用いるとCMEの大まかな速度を計算しやすくなる。
距離が分かりづらいが、H(Rs)が中心からの距離(単位Rsは太陽半径)である。

過去のデータが見たい場合、下のPrev DayやNext Day使うことができる。
数十日以上遡りたい場合、
https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf&date=20240127
のように、URLの後ろに&date=YYYYMMDD を入れると見ることができる。

CDAWによる差分表示サイトは、主にC3が上手く表示されないことがある。(サイトの問題ではなく、データ欠損のこともある)
その場合、公式を参照すると良い。Reference_URL2を参照。サイトの下にあるLASCO C2 COMBOや、C3 COMBOがそれ。
アーカイブはReferrence_URLのDailyという名前がついたページから見れるが、よくサーバーダウンしてる気がする。
Dailyから見るアーカイブは現在の月より前のものしか見れないので注意。
File_type: images
Purpose: Confirmation of CME flying
Reference_URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/index.html
Reference_URL2: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/mpeg/
CACTUS Auto-CME-catalog
URL: https://www.sidc.be/cactus/
Memo: ESAによる、LASCOのデータを持ちいたCMEのカタログ。CMEを自動で検出し、速度分布などを計算しグラフにして掲載している。
フルハローか否かや、速度の分布を表示しているのが便利。CMEの性質の簡易的な確認に使える。自動検出及び計算であることに注意。
Latest CME detectionsをクリックすると最近のイベント一覧に飛べる。その中で興味のあるページを見れば良い。なお、refURLにもLatest CME detectionsのページURLを記載してある。
File_type: graphs
Purpose: Confirmation of CME flying
Reference_URL: https://www.sidc.be/cactus/out/latestCMEs.html
STEREO Coronagraph
URL: https://stereo.gsfc.nasa.gov/beacon/
Memo: STEREO衛星によるコロナグラフ画像。使い勝手はLASCOと比べるとあまり良くない。
SOHOと違う視点からのコロナグラフが見たい際に使えるはずだが、2023年頃はSTEREOはSOHOと同じ場所を飛んでいる。そのため、LASCOが不調な場合や見づらい場合の代替としてがメインになりそう。
リンク先サイトの画像一覧の中からSTEREO Aheadと書いてあるコロナグラフの画像を見つけることができる。説明がついていない数字だけのリンクを押すと画像をダウンロードすることができる。
(Aheadは衛星の名前なので、特に特別な意味はない。《もともとStereoはAheadとBehindの2機構成だった。Behindは壊れた。》)
MPEGと書いてあるやつからは、MPEG形式の動画をダウンロードできる。なお、Mp4のことではない。MPEGを再生するのは意外とめんどくさい可能性。Windows11の場合、Microsoft clip champが、デフォルトでついてる機能の中で一番MPEGを見やすい気がする。
リンク先サイトは数日前のものしか見れないため、過去のものを見たい場合はReference_URLから。
File_type: images
Purpose: Confirmation of CME flying
Reference_URL: https://stereo.gsfc.nasa.gov/cgi-bin/images
Solar Wind Simulation
SUSANOO
URL: https://cidas.isee.nagoya-u.ac.jp/susanoo/
Memo: 太陽風シミュレーションモデルSUSANOOによるL1地点での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
MHDシミュレーションらしい。
磁場のグラフの、白色は全磁場、赤色は南北成分っぽい。
nictのサイトのほうが見やすいかもしれない。(Reference_URL参照)
File_type: graphs
Purpose: Refer for forecast
Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
WSA-ENLIL-CONE Nowcast and Forecasts
URL: https://iswa.gsfc.nasa.gov/IswaSystemWebApp/
Memo: WSA_Enlil-CONEモデルによるシミュレーション。CONEモデルを用いることにより、HaloCMEの角度とかをちゃんと推定しているっぽい? WSA-ENLIL使うよりこっちのほうが良さそうかも
リンク先自体はISWAのアプリサイト。ここでは好きな画像やグラフを好きな位置にレイアウトすることができる。
WSA-ENLIL-CONEの結果は、左上のBrowse/WSA-ENLIL Cone Model CME Evolution for Eventsと、Browse/SA-ENLIL Cone Model Timelines for Eventsから見ることができる。
各ウィンドウを出したあとは、左上のDensityとかVelocityなどを選ぶと、ウィンドウの内容を変更できる。
各ウィンドウ、左下からauto update modeとtime range modeを切り替えることができる。)
なお、レイアウトはjson形式で保存できる。

WSA-ENLIL-CONEを確認するうえでのおすすめのレイアウトjsonをReference_URLに記載してある。
ダウンロードした上で、ISWAのサイトにある上のメニューのLoad Layoutから読み込むことができる。
(手順1. 本サイトのReference_URLにあるISWALayout.jsonを右クリックして、名前をつけてリンク先を保存、でダウンロード。)
(手順2. ISWAのアプリサイトの上のメニューにあるLoad Layoutを選択、先程ダウンロードしたファイルを読み込む。)

シミュレーション開始時の日付?によって大きく結果が変化することあり。
WSA、ENLIL、CONEの3つのモデルについての詳細はrefURL2など参照。
File_type: graphs
Purpose: Refer for forecast
Reference_URL: ISWALayout.json
Reference_URL2: https://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:1778148/FULLTEXT01.pdf
WSA-ENLIL SOLAR WIND PREDICTION
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/wsa-enlil-solar-wind-prediction
Memo: 太陽風シミュレーションモデルWSA-EnlilによるL1地点及びSTEREO衛星での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
SUSANOOと異なり、太陽風の磁場情報が入っていない。そのため、シミュレーション結果にも速度と密度しかなく磁場予測がないが、見やすい。
File_type: graphs
Purpose: Refer for forecast
Solar Radio Burst:
Global ground observation of bursts
e-callisto
URL: http://soleil.i4ds.ch/solarradio/callistoQuicklooks/
Memo: 太陽電波バーストの観測データ。世界各地(地表)で観測された、様々な周波数帯での観測結果が見れる。
太陽活動に伴って様々な型のバーストが発生していることを確認することができる。特に太陽フレアやCMEについて検討する際の指標になる。
日付を指定して、見たい観測点と時間帯のデータのImageとある文字にマウスカーソルを重ねると、スペクトルデータが表示される。
Imageをクリックすると拡大画像が表示される。Fitsをクリックするとzipファイルがダウンロードされる。
Reference_URLより、各観測点と、その観測点で観測できる周波数帯のデータが確認できる。
Reference_URL2には、e-callistoのトップページを記載。
各月のバースト検出数の総計が見たい場合は、
https://www.e-callisto.org/Data/BurstCountsYYYYMM.png のYYYYMMを編集してアクセスすると良い。
File_type: images
Purpose: Confirmation of solar radio burst
Reference_URL: https://soleil.i4ds.ch/solarradio/data/readme.txt
Reference_URL2: https://www.e-callisto.org/
Geomagnetic disturbances:
Near real time Geomagnetic data
地磁気世界資料センター京都 地磁気速報値
URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/plot_realtime/quick/index-j.html
Memo: 世界各所の地磁気データの速報値が見れる。結構早い+使いやすいので、今世界のどの場所でどれぐらい地磁気が乱れているか見るのに良い。
「今日」を押すことで今の状態を表示できる。データ内容に関しては、Reference_URLから色々確認できる。(Geomagnetic dataのrefURLのReal-time(Quicklook)Geomagnetic dataから、リアルタイムデータに飛べる。)
場所の記号に関しては、Reference_URL2の27P、Station List by Abbreviation (ABB) Codeに記載されている。
File_type: graphs
Purpose: Confirmation of geomagnetic disturbances
Reference_URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/wdc/Sec3.html
Reference_URL2: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp//wdc/pdf/Catalogue/Catalogue.pdf
Kp index
SWPC PLANETARY K-INDEX
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/planetary-k-index
Memo: 地球全体での地磁気擾乱の大きさを示す、Kp指数が見れる。(Kp index = Planetary K-index)
Kp指数は、地磁気擾乱の大きさを示すものとして最もメジャー
また、Kp指数をもとにした磁気擾乱に関するNOAAスケールもこのページに載っている。
スケールの説明はReference_URLのGeomagnetic Stormsタブに載っている。
File_type: graphs
Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbances across the globe
ExampleValue: 最大Kp指数:2.67(一日のうち最も大きいKp) 日合計値:13.66(3時間ごとに区切って出されるKpを、その日のもの全て(8つ)足す) NOAA Scale: G0
Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation
K index
KAKIOKA K-INDEX
URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/geomag.html
Memo: ローカルでの地磁気擾乱の大きさを示すK指数のうち、柿岡のものが見れる。日本での地磁気擾乱を考える際に重要。H componentは水平分力、D componentは偏角を表す。 地磁気活動度(Quiet, Active...)も載っている。地磁気活動度の基準はReference_URL参照。
なおこの基準はNICTによるもので、K指数の最大値を元にしたものである。(ISESの基準に合わせているようだが、ISES側での定義がどこで公表されているかは不明)
日合計値や各componentの詳細はReference_URL2参照。リンク先に日最大値を元に定められている地磁気活動度の基準がある。これは気象庁が設定したものであり、NICTによるものとは別であることに注意。
一般に、NICTによるものが参照されていることが多いらしい。
File_type: graphs
Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbance at Kakioka
ExampleValue: 最大K指数:3(一日のうち最も大きいK) 日合計値:13(3時間ごとに区切って出されるKを、その日のもの全て(8つ)足す) 地磁気活動度: 静穏
Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/knowledge/criteria_icon.html
Reference_URL2: https://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/glossary.html
Dst index
DST-INDEX
URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/dstdir/index-j.html
Memo: DST指数。磁気嵐の判定などに。予報ではそんなに使わないのかも?
File_type: graphs
Purpose: DST-index
AE index
AE-INDEX
URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/aedir/index-j.html
Memo: AE指数。サブストームの判定などに。予報ではそんなに使わないのかも?
File_type: graphs
Purpose: AE-index
ExampleValue: None
GOES MAGNETOMETER
GOES MAGNETOMETER
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-magnetometer
Memo: GOES衛星の観測した、静止軌道での磁場の変動を示す。急激な変化により、太陽風による磁気圏の急激な圧縮を読み取ることができる。
GOES衛星は静止軌道にいるために一日で昼側と夜側と通過する。これに伴う定期的な磁場の変動があることに注意。
File_type: graphs
Purpose: Magnetic field at L1
ExampleValue: None
Geomagnetic storm overview
磁気嵐 月別概況
URL: https://www.kakioka-jma.go.jp/obsdata/mstorm/mstorm_index.php
Memo: 柿岡/女満別/鹿屋観測所による、磁気嵐の月別概況。磁気嵐の発生状況を月別にまとめている。
1990年から見ることができ、かなり視認性が良い。→ここ数十年の間の磁気嵐をサーチする際に最適。
Reference_URLには、英語版を記載してある。
File_type: texts
Purpose: Geomagnetic storm overview
ExampleValue: None
Reference_URL: https://www.kakioka-jma.go.jp/en/obsdata/mstorm/mstorm_index_en.php
Radiation belts:
GOES Electron 24-h fluences and flux
NICT GOES Electron Fluences and flux
URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/electron.html
Memo: GOESが取得した2MeV以上の電子fluxとfluencesが確認できる。fluencesとは、fluxを24時間で積分した値。GOESデータを元にNICTが積分した結果を出している。
静止軌道衛星の観測データ24時間の総和なので、地球一周分の総和を取っている。すなわち、地球を囲う放射線帯全体の状況を表していると言える。
放射線帯予報では、fluxよりもfluencesが重視されることがある。
放射線帯全体の状況を表せることが主な理由。(Localな経度の情報を把握し発信することに重点を置かないケースがある)
File_type: graphs
Purpose: Checking the electron 24-h fluences and flux in the radiation belt
NOAA GOES Electron Flux
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-electron-flux
Memo: GOESが取得した2MeV以上の電子fluxの時間変化。7daysで見るのが良さそう。
現在の「GOESがいる経度」の放射線帯の電子fluxがわかる。グラフのNとMはNoonとMidnightの略で、衛星が昼側、夜側にいることを指す。
なお、GOES-16は西経75.2度、GOES-18は西経136.9度の静止衛星。
静止軌道は、平均的な放射線帯外帯の外端にあたる。
File_type: graphs
Purpose: Checking the electron flux in the radiation belt
Himawari Electron 24-h fluences and flux
HIMAWARI SEDA DATA VIEWER
URL: https://himawari-seda.nict.go.jp/dataplot
Memo: ひまわりが取得したMeV帯の電子fluxの時間変化や24時間電子fluencesが見れる。
fluxについては、現在の「ひまわりがいる経度」の放射線帯の電子fluxがわかる。横軸はUTなので注意。
fluencesとはfluxを24時間で積分した値。ひまわりデータを元にNICTが積分した結果を出している。
静止軌道衛星の観測データ24時間の総和なので、地球一周分の総和を取っている。すなわち、地球を囲う放射線帯全体の状況を表していると言える。
放射線帯予報では、放射線帯全体の状況を表せることからfluxよりもfluencesが重視されることがある。
サイトの上の方にある、設定を色々いじったあと右上のPlotというボタンを押すとグラフが更新される。ひまわり8号、9号のデータが共に見れる。
ひまわりの経度は、8号9号ともにおよそ140.7度(0.05度離れているらしい。)。
静止軌道は、平均的な放射線帯外帯の外端にあたる。
File_type: graphs
Purpose: Checking the electron flux in the radiation belt
Electron fluences forecast
電子フルエンス予報
URL: https://radi.nict.go.jp/
Memo: NICTによる放射線帯における24時間 Electron fluencesの、今後24時間、明日、明後日の予報。シミュレーションや統計モデルなど、複数のをもとに行われている。
予報の参考になる。静穏等々の基準についてはReference_URL参照。
File_type: text
Purpose: Reference for forecast electron fluences
Reference_URL: https://radi.nict.go.jp/about/#level
RELATIVISTIC ELECTRON FORECAST MODEL
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/relativistic-electron-forecast-model
Memo: NOAAによる放射線帯における24時間 Electron fluencesの、今後24時間、明日、明後日の予報。 2MeV以上の電子の24時間フルエンスの予報になっている。
File_type: graphs
Purpose: Reference for forecast electron fluences
Electron flux forecast
静止軌道危険度予測
URL: https://radi.nict.go.jp/satellite/
Memo: シミュレーションや統計モデルによる電子fluxの時間変化の予測。
ひまわり8号、GOES衛星それぞれの軌道における電子fluxの大きさの予報値が示されている。
File_type: graphs
Purpose: Reference for forecast electron flux
Ionosphere:
Ionosonde
foF2 and GEONET TEC time change at Japan
URL: https://swc.nict.go.jp/trend/ionosphere.html
Memo: F層付近での電子密度(foF2)、上空の全電子密度(GEONET TEC)の変化を表す。
どちらのデータも正相電離圏嵐、負相電離圏嵐の確認に使える。
2時間以上Ip2以上やIn2以上に入っている場合は電離圏嵐とみなす(Ip、InはIスケール)。Iスケールが0と1は静穏。
なお電離圏嵐が発生した際は、fOF2、TECともにグラフ上に電離圏嵐が発生した旨が表示される。
Iスケールの意味合いはReference_URL参照。
電離圏嵐の判定に関して言えばfoF2、GEONET TEC2つの違いはあまり注意しなくてよく、クロスチェックの意味合いが強い。
File_type: graphs
Purpose: Checking ionospheric positive and negative storm
Reference_URL: https://swc.nict.go.jp/knowledge/i-scale.html
GEONET TEC map
URL: https://aer-nc-web.nict.go.jp/GPS/QR_GEONET/
Memo: 日本上空の電子密度の空間分布を示したもの。ここでいう電子密度とは、上空までの全電子密度。
日本のどの領域で電離圏嵐が発達しているかがわかる。
File_type: images
Purpose: Checking ionoshpheric storm
Observed foEs
URL: https://swc.nict.go.jp/trend/es.html
Memo: スポラティックE層の発生の時間プロットを見る際に使える。(スポラティックE層の発生だけみたいのであればイオノグラムの方が良い。)
8MHzを超えた時間はスポラティックE層が発生していた可能性がある。
詳細やアーカイブは、Reference_URLの「電離圏パラメータプロット」を参照。
File_type: graphs
Purpose: Checking Sporadic E layer
Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/ISDJ/index.html
Ionogram
NICT Site Ionogram Viewer
URL: https://swc.nict.go.jp/forecast/ionosphere.html
Memo: ページを少しスクロールして出てくる、「国内イオノゾンデ定常観測」の場所を参照。
ぱっと現況確認したいときはこれが見やすい。なお、色はエコー強度を意味する。
スポラティックE層とデリンジャー現象の発生を確認したい場合は、これを使うと良い。

スポラティックE層: 高度100km前後(E層)にて8MHz以上でエコーがあれば、スポラティックE層とみなしても良い。
    縦軸で100km前後のところかつ横軸が8MHz以上の場所にエコーがあるかを確認する。
デリンジャー現象: D層が電波を吸収した結果、E層(高度100km前後)より上のエコーが消えるのがデリンジャー現象。
    強いデリンジャー現象の時は、イオノグラムがブラックアウト(一面真っ黒)する。一切のエコーが帰ってこない。
    ある程度の規模のデリンジャー現象では、高度100kmの前後のエコーが消える。
File_type: graphs
Purpose: Checking Sporadic E layer
Color Ionogram Viewer details
URL: https://wdc.nict.go.jp/ionog/js_viewer/js_01.html
Memo: イオノグラムのカラープロットの詳細版。過去のデータなども見れる。左側で設定してDisplayを押すと描画される。
操作方法はReference_URLを参照。
詳細はReference_URL2を参照。
File_type: graphs
Purpose: Checking Sporadic E layer
Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/ISDJ/exp-ionogram_viewer_color.html
Reference_URL2: https://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/ISDJ/index.html
GOES Dellinger effect
Dellinger phenomenon
URL: https://swc.nict.go.jp/trend/dellinger.html
Memo: デリンジャー現象の世界的な現況マップ。
ローカルなデリンジャー現象の把握にはイオノグラムを用いたほうが良いため、あまり使わないかもしれない。
詳細やアーカイブは、Reference_URLを参照。
File_type: graphs
Purpose: Checking Dellinger effect
Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/x-ray/index.html
CTIPE TOTAL ELECTRON CONTENT FORECAST
CTIPE TOTAL ELECTRON CONTENT FORECAST
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/ctipe-total-electron-content-forecast
Memo: CTIPEモデルによる、全電子密度(垂直に足し合わせた密度、TEC)の現況。Forecastとあるがモデルを用いた現況の意味合いが強そう。
全世界のマップが見れるのが一応特徴ではある。ただ、TECに関係するイベントはローカルで見たほうが良いため、あまり使わないかもしれない。
File_type: graphs
Purpose: Checking Total Electron Content
D-Region Absorption Prediction
D-Region Absorption Prediction
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/d-region-absorption-predictions-d-rap
Memo: D層吸収の予想。D層吸収は、太陽フレアやCMEによるX線、紫外線の増加により、D層が電波を吸収する現象。 極冠吸収やデリンジャーの際に確認すると良いかも。X線や高エネルギープロトンによって発生。
File_type: Images
Purpose: Checking D-Region Absorption Prediction
Aurora:
AuroraMax Live Feed
AuroraMax Live Feed
URL: https://auroramax.com/live
Memo: カナダ、イエローナイフにおけるオーロラのライブカメラ。オーロラが発生しているか確認するときに使える。
File_type: images
Purpose: Checking Aurora
昭和基地カメラ
昭和基地カメラ
URL: https://polaris.nipr.ac.jp/~acaurora/syoCDC/index.html
Memo: 昭和基地におけるオーロラのライブカメラ。オーロラが発生しているか確認するときに使える。
右上のAnimationを選ぶことで、過去ログやこの数日の動きを見ることができる。
File_type: images
Purpose: Checking Aurora
NOAA OVATION model Aurora forecast
AURORA - 30 MINUTE FORECAST
URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/aurora-30-minute-forecast
Memo: オーロラ予報。30-90分後のオーロラ予報を提供する。
OVATION modelというモデルを使っている。L1での観測データと高エネルギープラズマの振りこみの関係から求めている模様。
File_type: graphs
Purpose: Checking Aurora forecast
NICT Aurora forecast
NICT Aurora forecast
URL: https://aurora-alert.nict.go.jp/
Memo: NICTのオーロラ予報。使い所がわからんけど一応...
File_type: graphs
Purpose: Checking Aurora forecast
Information sites:
NICT Space weather forecast Guide
宇宙天気予報ユーザーガイド
URL: https://swc.nict.go.jp/knowledge/
Memo: NICTの宇宙天気のユーザーガイド。指標などの参考に。
NICT space weather forecast Trend
NICT Space Weather Forecast Trend Site
URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/
Memo: 各領域、各現象をクリックしたら関連グラフや数値と元データのリンクがすぐに出てくる。
Link collection site:
NICT space weather forecast Link collection
NICT Space Weather Forecast Links
URL: https://origin-swc.nict.go.jp/link/
Memo: NICTの宇宙天気予報のサイトのリンク集。色々なサイトとか載ってる。
SOHO space weathers
SOHO Space Weather
URL: https://soho.nascom.nasa.gov/spaceweather/
Memo: SOHOのサイトにあるリンク集。オーロラ予報とかシミュレーション予報とか載ってるの嬉しさがある。
ISWA
ISWA Web App
URL: https://iswa.gsfc.nasa.gov/IswaSystemWebApp/
Memo: NASAのISWAのWebアプリ。色々なデータが見れる。なんかたまにサーバーが落ちてたりする気がする。
かなり多くのシミュレーションデータや観測データをカバーしている。
詳細はReference_URLを参照。
Reference_URL: https://ccmc.gsfc.nasa.gov/tools/iSWA/
宇宙天気ニュース
宇宙天気ニュース
URL: https://swnews.jp/
Memo: 宇宙天気ニュースのサイト。宇宙天気に関するニュースやリンクサイトが日本語でまとめて掲載されている。
鹿児島工業高等専門学校の篠原 学先生により運営されている模様。

2. Forecast Process Template

【注意】宇宙天気予報は様々なデータを俯瞰的に見て、多くの状況に応じて判断しなければならない。ここに載せるのは1テンプレートにすぎない。
また、作者は宇宙天気予報の素人であり、この手順は宇宙天気予報の学習中に作成したメモであることも明記しておく。
もしここの手順を参照して自分自身で情報解析を行う場合、必ず

NICT 宇宙天気予報レポーㇳ
URL: https://swc.nict.go.jp/report/
Memo: NICTが出している宇宙天気予報のレポーㇳ。特に日報はその日の現象がよくまとまっており、参照すべきである。
File_type: text
Purpose: Check space weather forecast reports, especially daily report

を参照すること。

  1. 各国の予報状況

    各国の予報状況を確認し、現在の太陽活動や地磁気活動がどの程度Activeかについて大まかに把握する。

    Present Space Weather Forecast from ISES
    URL: https://swc.nict.go.jp/data/ises/isesforecast.html
    Memo: ISES(The International Space Environment Service)のメンバー国が出している宇宙天気予報を一覧で見られる。
    なお、各国の詳細なレポートはRefence_URL参照。
    File_type: text
    Purpose: Check space weather forecast for each country
    Reference_URL: http://www.spaceweather.org/ISES/discussion/LatestForecast.jsp#ad-image-24

  2. 太陽活動

    太陽風活動、地磁気活動等の根本的な要因である太陽活動の詳細を把握する。
    その後、太陽フレア、プロトンフラックスの予報を行う。

    1. GOESのX線フラックスの確認

      GOESのX線フラックスの直近数日の変動を確認する。GOESのX線フラックスは太陽フレアの基準となっており、 大まかな太陽の活動度を把握できる。
      フレアがあったかの確認、バックグラウンドの大きさと傾向(増加傾向か否かなど)の確認が重要。

      GOES X-ray Flux
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-x-ray-flux/
      Memo: GOES衛星が捉えた太陽からのX線の量。太陽活動の重要な指標。
      グラフにマウスを当てると、値が表示される。赤やオレンジのGOES-16 long, GOES-18 longの値がフレアのクラスとして採用されている模様。
      尖っているところがフレアが起きているところとされ、要注目。尖っているところのピークの値がフレアのクラスになる。

      ピーク以外にも尖り方の「形」にも注意する必要がある。X-ray fluxがフレアで急激に上昇すると、その後すみやかに減少する事が多い。
      しかし、減少速度が緩やか(数時間から長いものだと1日以上)なものがあり、これをLDE(Long Duration Event)と呼ぶ。
      LDEはCMEを伴うことが多いことで知られているため、特に注意すべきフレアイベントである。

      フレアが起きていない(≒尖っていないところ)の値をバックグラウンドと呼んだりする。
      これも重要で、バックグラウンドが上昇傾向にある場合は、例えば東側から活動的な領域が見え始めていたりすることを意味する可能性がある。
      File_type: graphs
      Purpose: GOES background X-ray flux
      ExampleValue: B7, 穏やかに上昇中

    2. プロトンフラックスの確認

      GOESのプロトンフラックスについての、直近数日の変動を確認する。太陽活動の活動度を把握する助けになる。

      GOES Proton Flux
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-proton-flux
      Memo: MeV帯以上のProton Fluxの変動を示す。プロトン現象の把握に使える。
      NOAAスケールとは、様々なイベントに対するNOAAが策定した指標。Proton fluxに関しては、桁数と一致。(例えば、10^2を超えたらScale level S2)
      詳しくはReference_URLのSolar Radiation Stormsタブを参照。
      Proton Fluxの予報はFluxの観測値をそのまま使って出す事が多く、現況報告の意味合いが強くなりがちである。
      File_type: graphs
      Purpose: Present condition of solar energetic particles
      ExampleValue: 10^0 particles/cm2/sec/sr前後、NOAAスケール S0
      Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation

    3. 黒点全体の活動度の確認

      個々の黒点について確認する前に、太陽の地球側の面に見えている黒点全体の傾向について確認する。以下の指標を確認すると良い

      1. F10.7(波長10.7cmの電波)の電波強度

        値だけでなく、増加傾向か減少傾向かも重要。

        Solar radio flux - archive of measurements
        URL: https://www.spaceweather.gc.ca/forecast-prevision/solar-solaire/solarflux/sx-5-en.php
        Memo: 太陽黒点数と良い相関のある、波長10.7cm(周波数2.8GHz)の電波の強度。
        Daily flux valuesのHTML見れば良いけど、 めちゃ見づらいので注意。値はObserved fluxを使用すると良さそう。
        極大期では月平均でおおよそ200、極小期では70程度(日単位では変動が大きく、300を超えることも。)
        DRAO(Dominion Radio Astrophysical Observatory research facility)による。
        File_type: html
        Purpose: F10.7: 10.7cm wavelength radio wave strength

      2. 太陽光球面の見えている黒点の総面積

        以下の黒点データリストに載っている面積を全部足すことで計算できる。値だけでなく、増加傾向か減少傾向かも重要。

        SOLAR REGION SUMMARY
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-region-summary
        Memo: 現在の太陽黒点の一覧とその性質が載っている。SRSと略され、重要なデータの一つ。
        現在の黒点の総面積を出したいときは、SRSに載っている黒点の面積をすべて足す。
        各項目の簡単な説明
        Z- Modified Zurich classification of the group. 修正チューリッヒクラス。3つのアルファベットの組み合わせで表される。Reference_URL参照
        Lo- Carrington longitude of the group.
        LL- Longitudinal extent of the group in heliographic degrees.
        NN- Total number of visible sunspots in the group.
        Mag Type- Magnetic classification of the group. マウント・ウィルソン分類による黒点の分類。α、β、βγ、γ、δなどがあり、δに行くほどフレアを起こしやすいとされる。
          δ型にだけ要警戒しておけばとりあえずは良い。
          以下に簡単に説明。詳しくはReference_URL2参照。
            α:単極で存在するもの。
            β:2つの極から成る単純な黒点の対。つまり、2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆(NとSになっている)。
            γ:β には分類しがたいような複雑な極構造を持った黒点。
            δ:2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆。かつ2つの黒点は半暗部を共有している。すなわち、半暗部の中に2つの暗部があり、その2つの極性が逆になっている。一番コロナが起きやすい。

        その黒点がいつから発生したかを知りたいときは、過去のデータを参照すると良い。
        なお、過去のデータはftpでテキストファイルでしか配布されていない。サイトの少し下のDataのところにあるリンクから、過去のデータをダウンロードできる。
        例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/forecasts/ にアクセスし、SRSフォルダの中のテキストファイルを確認
        File_type: text
        Purpose: Sunspot area (SWPC) & Charactistics of active regions
        ExampleValue: Sunspot area:660, 穏やかに上昇中 & Charactistics of active regions:領域、位置、面積...
        Reference_URL: https://www.spaceweatherlive.com/en/help/the-classification-of-sunspots-after-malde.html
        Reference_URL2: https://solarphys.com/dynamics/ar/

      3. 太陽黒点相対数

        値だけでなく、増加傾向か減少傾向かも重要。

        SILSO : Daily estimated sunspot number
        URL: https://www.sidc.be/SILSO/home
        Memo: 太陽黒点相対数。太陽光球面に出現する黒点および黒点群の総数を数値化したもの。サイトのホームの右端にある。
        File_type: text
        Purpose: Relative sunspot number
        ExampleValue: 109, 一定

      4. 月間太陽黒点相対数

        SILSO : Monthly relative sunspot number
        URL: https://www.sidc.be/products/ri/
        Memo: 太陽黒点相対数の月平均。予測値も見れる。月平均の値なので、一月に一回しか更新されない。
        File_type: text
        Purpose: Monthly relative sunspot number
        ExampleValue: Result: Jul-23 159.1 Forecast: Aug-23 154, Sep-23 160

    4. 太陽活動の概観を動画で確認

      4日前からの太陽活動の動画を、波長帯ごとにざっと確認する。SDO衛星の動画を見ると良い。
      ここ4日で活動的な領域の大雑把な把握を、波長帯別に行う。
      Solar Monitorでぱっと静止画の一覧を見たあとにSDO Imagesで気になる波長を見るのがおすすめ。
      どこを見るか迷う場合、とりあえずSDOのAIA 094, 211, 304, 1600, Magnetogramあたり?

      Solar Monitor
      URL: https://www.solarmonitor.org/
      Memo: SDOの画像や活動領域とその番号、コロナホールの位置などをまとめたサイト。
      一覧性が高く、見やすい。
      特に、コロナホールの位置を確認するのに便利。(コロナホールの判定をするのは難しいので)
      左側のCoronal Holesから見れる。
      コロナホール確認画面では、画像にてコロナホールと推定される領域が図示されている。画像の下の表には各領域のプロパティが書いてある。
      表で特に重要なのは、コロナホール内部の領域における、太陽表面での磁場極性である。(表におけるBに相当)
      コロナホール内部領域での太陽表面での磁場極性は、+か-かが特に重要。
      また、1太陽周期前の画像がすごく見やすくなっている。(左上のRotationから選択)
      File_type: images
      Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
      SDO Images
      URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
      Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
      現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
      また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
      太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

      リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
      なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
      主なもの:
      AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
        フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

      AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
        大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
        そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
        コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
        高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
        また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

      AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

      AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
        このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
         (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
        (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
        ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
        また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

      AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
        CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
        そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
        またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
        もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

      AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
        チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
        浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
          比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
          特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
          具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
        ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

      HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

      HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
        特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

      HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

      必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
      波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

      なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
      PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
      File_type: images
      Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
      ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
      Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
      SDO Images Dashboard
      URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/
      Memo: SDO衛星による取得画像のダッシュボード版。見たい波長の画像を好きに並べられるので便利。
      左上の歯車から好きな波長の画像を追加できる。
      ただし、最新の動画が載っていないことがある。Browse Dataから検索して得た動画に比べて数時間から10時間ほど遅かったりもすることもあるので注意。
      Reference_URLに宇宙天気予報で使用頻度が高いものを並べたDashboardのリンクを添付。
      File_type: images
      Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
      Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/?d=0094;0211;0304;HMIBC;0193;1600;HMIIF;HMIB

    5. 活動領域(≒黒点近辺)の詳細を確認

      太陽表面の活動的な領域について、細かく把握していく。

      1. 活動領域(≒黒点近辺)の現況についての詳細な確認

        太陽表面の活動的な領域の現況について、細かく把握する。

        1. 東端から回り込んでくる活動領域の確認

          SDO画像の094などを見て東端から回り込んできた、あるいは回り込んできそうな位置にある、 黒点や活動的な領域を確認する。
          特に、094などで東端にコロナの噴出が見えたり、304でフィラメントの吹き飛びが見える場合は着目する。

          SDO Images
          URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
          Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
          現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
          また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
          太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

          リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
          なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
          主なもの:
          AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
            フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

          AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
            大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
            そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
            コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
            高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
            また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

          AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

          AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
            このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
             (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
            (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
            ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
            また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

          AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
            CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
            そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
            またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
            もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

          AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
            チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
            浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
              比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
              特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
              具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
            ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

          HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

          HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
            特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

          HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

          必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
          波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

          なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
          PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
          File_type: images
          Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
          ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
          Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php

        2. 黒点位置と番号の確認

          太陽表面に出ている黒点とそれに振られている番号を確認する。
          また、先程確認した東端の活動のうち未採番のものがあった場合、それについて認識する。

          SOHO Sunspots
          URL: https://soho.nascom.nasa.gov/sunspots/
          Memo: SOHOの白黒光球画像。黒点が番号付きで表示されるのが便利。
          File_type: images
          Purpose: Check sunspot numbers with sunspot images

        3. 各活動領域のデータを確認

          以下のリストを見て、各活動領域のタイプ分け、面積、黒点数などを確認。
          この時、前日から各活動領域はどのように変化したのか(面積は増えたか、磁場構造は変わったか)を確認するのが重要。
          前日と比べてリストから消えた活動領域は、西端を越えて裏側に回り込んだのか、衰退したのかの判定をする必要がある。

          SOLAR REGION SUMMARY
          URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-region-summary
          Memo: 現在の太陽黒点の一覧とその性質が載っている。SRSと略され、重要なデータの一つ。
          現在の黒点の総面積を出したいときは、SRSに載っている黒点の面積をすべて足す。
          各項目の簡単な説明
          Z- Modified Zurich classification of the group. 修正チューリッヒクラス。3つのアルファベットの組み合わせで表される。Reference_URL参照
          Lo- Carrington longitude of the group.
          LL- Longitudinal extent of the group in heliographic degrees.
          NN- Total number of visible sunspots in the group.
          Mag Type- Magnetic classification of the group. マウント・ウィルソン分類による黒点の分類。α、β、βγ、γ、δなどがあり、δに行くほどフレアを起こしやすいとされる。
            δ型にだけ要警戒しておけばとりあえずは良い。
            以下に簡単に説明。詳しくはReference_URL2参照。
              α:単極で存在するもの。
              β:2つの極から成る単純な黒点の対。つまり、2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆(NとSになっている)。
              γ:β には分類しがたいような複雑な極構造を持った黒点。
              δ:2つの黒点が近くにあり、その2つの極性が逆。かつ2つの黒点は半暗部を共有している。すなわち、半暗部の中に2つの暗部があり、その2つの極性が逆になっている。一番コロナが起きやすい。

          その黒点がいつから発生したかを知りたいときは、過去のデータを参照すると良い。
          なお、過去のデータはftpでテキストファイルでしか配布されていない。サイトの少し下のDataのところにあるリンクから、過去のデータをダウンロードできる。
          例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/forecasts/ にアクセスし、SRSフォルダの中のテキストファイルを確認
          File_type: text
          Purpose: Sunspot area (SWPC) & Charactistics of active regions
          ExampleValue: Sunspot area:660, 穏やかに上昇中 & Charactistics of active regions:領域、位置、面積...
          Reference_URL: https://www.spaceweatherlive.com/en/help/the-classification-of-sunspots-after-malde.html
          Reference_URL2: https://solarphys.com/dynamics/ar/

        4. イベントリストを確認

          各活動領域がどのぐらいの規模、数のフレアを起こしたかを確認する。以下のリストを使用すると良い。
          また、イベントリストの確認の際にX線フラックスを突き合わせる。(LMSALはイベントの登録に1日前後の遅れが生じることがあるため)

          LMSAL last event reports
          URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/
          Memo: フレアのイベントのリスト。直近20イベントのリストになっている。
          直近20イベントだけだが、NOAAのものと違ってリストで示されていたり、図もついていたりと見やすい。
          イベント時刻はピークタイムを使う事が多い。
          なお、20件より前のイベントはrefURLから辿れる模様。結構なところまで遡れるっぽい。
          File_type: text
          Purpose: Check events list
          Reference_URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/latest_events_archive.html

          また、イベントリストの確認の際にX線フラックスを突き合わせる。
          GOES X-ray Flux
          URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-x-ray-flux/
          Memo: GOES衛星が捉えた太陽からのX線の量。太陽活動の重要な指標。
          グラフにマウスを当てると、値が表示される。赤やオレンジのGOES-16 long, GOES-18 longの値がフレアのクラスとして採用されている模様。
          尖っているところがフレアが起きているところとされ、要注目。尖っているところのピークの値がフレアのクラスになる。

          ピーク以外にも尖り方の「形」にも注意する必要がある。X-ray fluxがフレアで急激に上昇すると、その後すみやかに減少する事が多い。
          しかし、減少速度が緩やか(数時間から長いものだと1日以上)なものがあり、これをLDE(Long Duration Event)と呼ぶ。
          LDEはCMEを伴うことが多いことで知られているため、特に注意すべきフレアイベントである。

          フレアが起きていない(≒尖っていないところ)の値をバックグラウンドと呼んだりする。
          これも重要で、バックグラウンドが上昇傾向にある場合は、例えば東側から活動的な領域が見え始めていたりすることを意味する可能性がある。
          File_type: graphs
          Purpose: GOES background X-ray flux
          ExampleValue: B7, 穏やかに上昇中

      2. 各活動領域でのフレア予報の確認

        各活動領域で今後フレアが発生するかどうかについて、モデルによる予測を確認する。Deep Flare NetのDeFN-Rを参照すると良い。

        Deep Flare Net
        URL: https://defn.nict.go.jp/index131_rel_eng.html
        Memo: 深層学習を使って太陽フレアの発生率を予報しているサイト。フレアの「予報」の際の参考になる。

        DeFN - 平均的な発生頻度を50%とする。すなわち、50%を超えていたら、発生確率が「平均的な発生頻度より高い」とみなせる。つまり、50%を超えていても、「普段よりは起きやすい」だけ。
        DeFN-R - 実際のリアルな発生確率を予測している。すなわち、表示される確率と実際の発生頻度が等しい(20%だったら5回に1回ぐらい起きる)。確率予報には基本これ。
        DeFN-Q - XとMとCとNo-Flareの和が100%になるようにして表示している。(DeFN、DeFN-RはMクラス以上が起こる確率を示している。)

        リンク先はDeFN-Rのものにしてある。上のメニューから切り替えできる。
        DeFN-Rが確率予報として適切なので、DeFN-Rを使うべき。DeFNは空振りが多い。かわりに見逃しが少ない。DeFN-Qはまだα版のようなもので、リアルな発生確率を表していない。
        File_type: text
        Purpose: Forecast solar flare

    6. 注目すべき活動領域について、より細かく詳細を確認。

      上で得た各活動領域の詳細から、活動的、あるいは活動的な可能性がある活動領域をリストアップし、それらについて以下の手順でさらなる詳細を把握していく。

      1. 磁場構造の詳細な把握

        SHARPを用いて、着目すべき活動領域の磁場構造を把握する。特にシア構造や磁力線の浮上などに着目。
        SOLAR REGION SUMMARYでβ型と書いてあった黒点が実際よく見たらδ型、ということもあったりする。

        SHARP Vector Magnetograms
        URL: https://defn.nict.go.jp/sharp/index_sharp_jp.html
        Memo: 各黒点の磁場の歪み具合を画像でわかりやすく示してくれる。
        この構造が複雑であれば(具体的には極性が複雑でかつコンパクトにまとまった黒点)、より大きいフレアを警戒する必要がある。
        特に確認すべきはシア。赤色(水平磁場)の矢印が、緑色の線(磁気中性線)と平行かつ緑色の線を挟んで逆方向になっている場合(シアという)、よりフレアを警戒する必要がある。
        (緑色の断層線に沿って赤方向にずれる横ずれ断層をイメージすると良いかも。)
        逆に、磁気中性線と水平磁場の向き(赤色の矢印)が直交しているときは、シアがあまりないと言えるので、そこまで警戒の必要がない可能性がある。
        英語版はReference_URLに記載。
        File_type: images
        Purpose: Check degree of magnetic field distortion (shear)
        Reference_URL: https://defn.nict.go.jp/sharp/index_sharp.html
        SHARP Data Viewer
        URL: http://jsoc.stanford.edu/data/hmi/sharp/dataviewer/
        Memo: シアやフラックスの値などを定量的に示したのが SHARP Data Viewer。
        右上のsettingsから表示項目が設定できる。以下の2つをよく使う。
          mean shear angle (measured using Btotal)-シア角。値が大きいと、自由エネルギーの大きさが大きい。
          total unsigned flux-合計のフラックス。活動領域の大きさに近い。フラックスが増えているということは、磁力線が浮上し面積が増大しているということ。
        確認すべきは値より傾向。増えている傾向があると注意。
        File_type: images
        Purpose: Check degree of magnetic field distortion (shear)

      2. 太陽活動の動画の見直し

        リストアップした各活動領域に着目しながら、太陽表面の動画を見直す。
        特に、AIA 094やAIA 1600でチカチカ光る光(磁場の浮上を示唆)、活動領域付近のフレアなどをもう一度確認。

        SDO Images
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
        Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
        現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
        また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
        太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

        リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
        なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
        主なもの:
        AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
          フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

        AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
          大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
          そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
          コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
          高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
          また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

        AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

        AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
          このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
           (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
          (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
          ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
          また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

        AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
          CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
          そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
          またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
          もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

        AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
          チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
          浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
            比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
            特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
            具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
          ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

        HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

        HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
          特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

        HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

        必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
        波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

        なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
        PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
        SDO Images Dashboard
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/
        Memo: SDO衛星による取得画像のダッシュボード版。見たい波長の画像を好きに並べられるので便利。
        左上の歯車から好きな波長の画像を追加できる。
        ただし、最新の動画が載っていないことがある。Browse Dataから検索して得た動画に比べて数時間から10時間ほど遅かったりもすることもあるので注意。
        Reference_URLに宇宙天気予報で使用頻度が高いものを並べたDashboardのリンクを添付。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/?d=0094;0211;0304;HMIBC;0193;1600;HMIIF;HMIB
        LMSAL last event reports
        URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/
        Memo: フレアのイベントのリスト。直近20イベントのリストになっている。
        直近20イベントだけだが、NOAAのものと違ってリストで示されていたり、図もついていたりと見やすい。
        イベント時刻はピークタイムを使う事が多い。
        なお、20件より前のイベントはrefURLから辿れる模様。結構なところまで遡れるっぽい。
        File_type: text
        Purpose: Check events list
        Reference_URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/latest_events_archive.html

    7. フレア予報を考える。

      これまで得た各活動領域の情報を考慮しながら、太陽フレアの予報を考える。
      Mクラス以上のフレアを起こす可能性がある活動領域が存在するか、を基準に考えると良い。Deep Flare Netも助けになる。

      Deep Flare Net
      URL: https://defn.nict.go.jp/index131_rel_eng.html
      Memo: 深層学習を使って太陽フレアの発生率を予報しているサイト。フレアの「予報」の際の参考になる。

      DeFN - 平均的な発生頻度を50%とする。すなわち、50%を超えていたら、発生確率が「平均的な発生頻度より高い」とみなせる。つまり、50%を超えていても、「普段よりは起きやすい」だけ。
      DeFN-R - 実際のリアルな発生確率を予測している。すなわち、表示される確率と実際の発生頻度が等しい(20%だったら5回に1回ぐらい起きる)。確率予報には基本これ。
      DeFN-Q - XとMとCとNo-Flareの和が100%になるようにして表示している。(DeFN、DeFN-RはMクラス以上が起こる確率を示している。)

      リンク先はDeFN-Rのものにしてある。上のメニューから切り替えできる。
      DeFN-Rが確率予報として適切なので、DeFN-Rを使うべき。DeFNは空振りが多い。かわりに見逃しが少ない。DeFN-Qはまだα版のようなもので、リアルな発生確率を表していない。
      File_type: text
      Purpose: Forecast solar flare

      また、SYNOPTIC MAPの予報を参考にしてみても良いかもしれない。
      SOLAR SYNOPTIC MAP
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-synoptic-map
      Memo: SWPCの宇宙天気予報担当者が太陽表面についての解析を行い、それを描いたもの。
      1日に1~2回更新されている。
      人の手を介することで様々な判断がなされ、結果が書き込まれている。

      特に、コロナホールと磁場極性を見ることができるのが便利。
      実線で囲まれ、かつ境界線に短いたくさんの線が内向きについている場所が、予報担当者がコロナホールと判断した場所である。
      また、その内部に太陽表面での磁場極性が記載されている。よって予報担当者が
      「どこにコロナホールがあり、コロナホール内部にあたる領域にて、太陽表面では磁場極性が正か負か」
      を判断したかがわかる。
      極性については、特に正負が重要。
      なお、正負記号の右隣に書いてあるのはコロナホール解析の信頼度(4がmaxで1が最低)である。

      各活動領域については領域の番号に加え、今後24時間以内にフレアやプロトン現象が発生する確率が書いてあり、参考になる。
      番号の下に C/M/X/Pの順番で記載されている。(Cクラスフレア、Mクラスフレア、Xクラスフレア、プロトンイベントの生じる確率)

      下のDetailsに見方が載っている。また、Dataのところからアーカイブにアクセスできる。
      アーカイブは昨日のものから見ることができ、非常にアクセスしやすいものとなっている。
      File_type: images
      Purpose: Assessing the conditions on the sun

    8. プロトン現象の予報を考える。

      プロトン現象の予報について考える。プロトン現象は太陽フレアの発生に強く依存するため、 太陽フレアの予報、特にMクラスフレアの発生を目安に考えると良い。
      また、プロトンフラックスの現況も踏まえる必要がある。

      GOES Proton Flux
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-proton-flux
      Memo: MeV帯以上のProton Fluxの変動を示す。プロトン現象の把握に使える。
      NOAAスケールとは、様々なイベントに対するNOAAが策定した指標。Proton fluxに関しては、桁数と一致。(例えば、10^2を超えたらScale level S2)
      詳しくはReference_URLのSolar Radiation Stormsタブを参照。
      Proton Fluxの予報はFluxの観測値をそのまま使って出す事が多く、現況報告の意味合いが強くなりがちである。
      File_type: graphs
      Purpose: Present condition of solar energetic particles
      ExampleValue: 10^0 particles/cm2/sec/sr前後、NOAAスケール S0
      Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation

  3. 太陽風活動

    地磁気擾乱の予報の大前提となる、太陽風活動の把握を行う。

    1. L1地点での太陽風の現況把握

      L1地点での太陽風の現況把握を行う。これにより地球近辺にどのような太陽風が到来しているかがわかる。
      現在の値はもちろん、上昇傾向か否かなどのトレンドを把握するのも重要。

      SWPC REAL TIME SOLAR WIND
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind
      Memo: SWPCが出している、DSCOVRとACEの観測データによるL1地点での太陽風データの時系列グラフ。
      太陽風が高速であるか(具体的には500km/s以上)、磁場が強くかつ南向きを示しているか、密度上昇があるか、などが重要な確認点。
      デフォルトでは磁場データの左側にBxの様なラベルが見えると思うが、クリックするとBxのグラフも表示されるようになる。(Byも同様)
      Phi GSMは磁場が地球方向に向いているか、太陽方向に向いているかについての角度。地球方向に向いている場合はAway(+)、太陽方向を向いている場合はTowards(-)と呼んだりする。
      7daysにして見るのがおすすめ。
      また、一太陽周期前(27日前)のデータを見るのも良い。速度と磁場に関してはReference_URLのリンク先ページの下の方に「27日太陽自転周期比較プロット」に27日前との比較プロットがある。
      グラフの下にあるSeriesから、グラフを切り替えられる。特に、データ元衛星の切り替えは頭に入れる必要がある。
      過去データを見たい場合は、期間を1yearやAllなどにして見たい期間を表示した後に、SeriesタブのZoon機能を使うと良い。
      なお、グラフをマウスでドラッグすることによるズームインアウトも可能。
         Active spacecraft (デフォルト): 基本的にはDSCOVRのデータで、抜けているデータをACEで補完している。
         DSCOVR only: DSCOVRのデータのみ
         Ace only: Aceのデータのみ
      Active spacecraftやDSCOVR onlyのデータが大きく乱れていたりする時、Ace onlyでも確認してみると良い。
      File_type: graphs
      Purpose: Confirmation of solar wind coming near the earth
      ExampleValue: Check these parameters at present condition and Previous rot (27days ago) : Solar source, Characteristics,Speed(620→520), Density(1前後), IMF(5nT前後、時折-6), Sector(概ねToward)
      Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html

    2. L1地点での高エネルギープラズマの現況把握

      太陽風とともに飛んでくるプラズマのうち、数十KeVから数MeVのものについての把握を行う。(EPAMを見る)

      ACE REAL TIME SOLAR WIND
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/ace-real-time-solar-wind
      Memo: ACEのリアルタイムの太陽風観測結果。右側にあるリストから、色々な観測機器のグラフが選べる。
      EPAM(2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマ観測機器)とSIS(2桁MeVのプラズマの観測機器)のデータが特に大事。
      (DSCOVRのほうがACEより新しいが、DSCOVRは高エネルギープラズマの観測機器が上手く行っていない。そのため、太陽風の高エネルギープラズマに関してはACEのデータを見る必要がある。)
      EPAMは太陽風がなんらかの変化を示した時に、CMEかコロナホールによる高速太陽風かどちらが到来したのかを区別する手がかりとなる。

      一般に
      CMEではEPAMの示す値は急激に上がる。
      高速太陽風ではEPAMの示す値は徐々に上がっていく傾向にある。

      しかし、実際にはCMEと高速太陽風が同時に到来するなど、一筋縄ではいかないケースも多い。
      そのためCMEと高速太陽風のどちらが到来しているかについての判断を行う際は、ソース(=太陽表面における現象)との突き合わせも重要である。
      発生源がはっきりしない場合、高速太陽風やCMEが到来しているかは保留にせざるを得ないことも多い。

      2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマがCMEによって運ばれてきているとき、(高速太陽風によって運ばれている時ではない。)以下のようなことが言える。
        EPAMで観測できるプラズマ、すなわち比較的エネルギーの低いプラズマはCMEの先端にトラップされているだけであり、CMEを抜け出して先行することは少ない。
        そのため、EPAMが上がり始めるときはCMEはもう近くまで来ている事が多い。
        SISで観測できる2桁MeVのプラズマは、CMEよりだいぶ先行していることもあるが、それはかなり大きいCMEの場合のみ見えることが多い。
      File_type: graphs
      Purpose: Solar wind's high energy plasma

    3. コロナホールと高速太陽風の把握

      コロナホールとそれにより飛来する高速太陽風についての把握を行う。

      1. コロナホールの確認

        SDO衛星のAIA 211の画像などから、太陽表面に存在するコロナホールを確認し、リスト化する。
        Solar Monitor、SOLAR SYNOPTIC MAPも活用し、コロナホール内部の磁場極性(+/-)もチェックする。

        SDO Images
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
        Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
        現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
        また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
        太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

        リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
        なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
        主なもの:
        AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
          フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

        AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
          大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
          そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
          コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
          高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
          また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

        AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

        AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
          このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
           (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
          (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
          ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
          また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

        AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
          CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
          そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
          またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
          もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

        AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
          チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
          浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
            比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
            特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
            具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
          ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

        HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

        HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
          特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

        HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

        必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
        波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

        なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
        PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
        Solar Monitor
        URL: https://www.solarmonitor.org/
        Memo: SDOの画像や活動領域とその番号、コロナホールの位置などをまとめたサイト。
        一覧性が高く、見やすい。
        特に、コロナホールの位置を確認するのに便利。(コロナホールの判定をするのは難しいので)
        左側のCoronal Holesから見れる。
        コロナホール確認画面では、画像にてコロナホールと推定される領域が図示されている。画像の下の表には各領域のプロパティが書いてある。
        表で特に重要なのは、コロナホール内部の領域における、太陽表面での磁場極性である。(表におけるBに相当)
        コロナホール内部領域での太陽表面での磁場極性は、+か-かが特に重要。
        また、1太陽周期前の画像がすごく見やすくなっている。(左上のRotationから選択)
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        SOLAR SYNOPTIC MAP
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-synoptic-map
        Memo: SWPCの宇宙天気予報担当者が太陽表面についての解析を行い、それを描いたもの。
        1日に1~2回更新されている。
        人の手を介することで様々な判断がなされ、結果が書き込まれている。

        特に、コロナホールと磁場極性を見ることができるのが便利。
        実線で囲まれ、かつ境界線に短いたくさんの線が内向きについている場所が、予報担当者がコロナホールと判断した場所である。
        また、その内部に太陽表面での磁場極性が記載されている。よって予報担当者が
        「どこにコロナホールがあり、コロナホール内部にあたる領域にて、太陽表面では磁場極性が正か負か」
        を判断したかがわかる。
        極性については、特に正負が重要。
        なお、正負記号の右隣に書いてあるのはコロナホール解析の信頼度(4がmaxで1が最低)である。

        各活動領域については領域の番号に加え、今後24時間以内にフレアやプロトン現象が発生する確率が書いてあり、参考になる。
        番号の下に C/M/X/Pの順番で記載されている。(Cクラスフレア、Mクラスフレア、Xクラスフレア、プロトンイベントの生じる確率)

        下のDetailsに見方が載っている。また、Dataのところからアーカイブにアクセスできる。
        アーカイブは昨日のものから見ることができ、非常にアクセスしやすいものとなっている。
        File_type: images
        Purpose: Assessing the conditions on the sun

      2. L1地点での太陽風変動が高速太陽風によるものかを判断

        L1地点で高速太陽風が来ているかを判断する。太陽風速度やACE EPAMデータなどを確認する。
        (ソースとなるコロナホールとの磁場極性も突き合わせる)

        SWPC REAL TIME SOLAR WIND
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind
        Memo: SWPCが出している、DSCOVRとACEの観測データによるL1地点での太陽風データの時系列グラフ。
        太陽風が高速であるか(具体的には500km/s以上)、磁場が強くかつ南向きを示しているか、密度上昇があるか、などが重要な確認点。
        デフォルトでは磁場データの左側にBxの様なラベルが見えると思うが、クリックするとBxのグラフも表示されるようになる。(Byも同様)
        Phi GSMは磁場が地球方向に向いているか、太陽方向に向いているかについての角度。地球方向に向いている場合はAway(+)、太陽方向を向いている場合はTowards(-)と呼んだりする。
        7daysにして見るのがおすすめ。
        また、一太陽周期前(27日前)のデータを見るのも良い。速度と磁場に関してはReference_URLのリンク先ページの下の方に「27日太陽自転周期比較プロット」に27日前との比較プロットがある。
        グラフの下にあるSeriesから、グラフを切り替えられる。特に、データ元衛星の切り替えは頭に入れる必要がある。
        過去データを見たい場合は、期間を1yearやAllなどにして見たい期間を表示した後に、SeriesタブのZoon機能を使うと良い。
        なお、グラフをマウスでドラッグすることによるズームインアウトも可能。
           Active spacecraft (デフォルト): 基本的にはDSCOVRのデータで、抜けているデータをACEで補完している。
           DSCOVR only: DSCOVRのデータのみ
           Ace only: Aceのデータのみ
        Active spacecraftやDSCOVR onlyのデータが大きく乱れていたりする時、Ace onlyでも確認してみると良い。
        File_type: graphs
        Purpose: Confirmation of solar wind coming near the earth
        ExampleValue: Check these parameters at present condition and Previous rot (27days ago) : Solar source, Characteristics,Speed(620→520), Density(1前後), IMF(5nT前後、時折-6), Sector(概ねToward)
        Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
        ACE REAL TIME SOLAR WIND
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/ace-real-time-solar-wind
        Memo: ACEのリアルタイムの太陽風観測結果。右側にあるリストから、色々な観測機器のグラフが選べる。
        EPAM(2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマ観測機器)とSIS(2桁MeVのプラズマの観測機器)のデータが特に大事。
        (DSCOVRのほうがACEより新しいが、DSCOVRは高エネルギープラズマの観測機器が上手く行っていない。そのため、太陽風の高エネルギープラズマに関してはACEのデータを見る必要がある。)
        EPAMは太陽風がなんらかの変化を示した時に、CMEかコロナホールによる高速太陽風かどちらが到来したのかを区別する手がかりとなる。

        一般に
        CMEではEPAMの示す値は急激に上がる。
        高速太陽風ではEPAMの示す値は徐々に上がっていく傾向にある。

        しかし、実際にはCMEと高速太陽風が同時に到来するなど、一筋縄ではいかないケースも多い。
        そのためCMEと高速太陽風のどちらが到来しているかについての判断を行う際は、ソース(=太陽表面における現象)との突き合わせも重要である。
        発生源がはっきりしない場合、高速太陽風やCMEが到来しているかは保留にせざるを得ないことも多い。

        2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマがCMEによって運ばれてきているとき、(高速太陽風によって運ばれている時ではない。)以下のようなことが言える。
          EPAMで観測できるプラズマ、すなわち比較的エネルギーの低いプラズマはCMEの先端にトラップされているだけであり、CMEを抜け出して先行することは少ない。
          そのため、EPAMが上がり始めるときはCMEはもう近くまで来ている事が多い。
          SISで観測できる2桁MeVのプラズマは、CMEよりだいぶ先行していることもあるが、それはかなり大きいCMEの場合のみ見えることが多い。
        File_type: graphs
        Purpose: Solar wind's high energy plasma
        SDO Images
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
        Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
        現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
        また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
        太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

        リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
        なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
        主なもの:
        AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
          フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

        AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
          大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
          そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
          コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
          高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
          また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

        AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

        AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
          このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
           (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
          (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
          ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
          また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

        AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
          CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
          そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
          またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
          もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

        AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
          チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
          浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
            比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
            特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
            具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
          ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

        HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

        HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
          特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

        HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

        必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
        波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

        なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
        PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
        Solar Monitor
        URL: https://www.solarmonitor.org/
        Memo: SDOの画像や活動領域とその番号、コロナホールの位置などをまとめたサイト。
        一覧性が高く、見やすい。
        特に、コロナホールの位置を確認するのに便利。(コロナホールの判定をするのは難しいので)
        左側のCoronal Holesから見れる。
        コロナホール確認画面では、画像にてコロナホールと推定される領域が図示されている。画像の下の表には各領域のプロパティが書いてある。
        表で特に重要なのは、コロナホール内部の領域における、太陽表面での磁場極性である。(表におけるBに相当)
        コロナホール内部領域での太陽表面での磁場極性は、+か-かが特に重要。
        また、1太陽周期前の画像がすごく見やすくなっている。(左上のRotationから選択)
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        SOLAR SYNOPTIC MAP
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-synoptic-map
        Memo: SWPCの宇宙天気予報担当者が太陽表面についての解析を行い、それを描いたもの。
        1日に1~2回更新されている。
        人の手を介することで様々な判断がなされ、結果が書き込まれている。

        特に、コロナホールと磁場極性を見ることができるのが便利。
        実線で囲まれ、かつ境界線に短いたくさんの線が内向きについている場所が、予報担当者がコロナホールと判断した場所である。
        また、その内部に太陽表面での磁場極性が記載されている。よって予報担当者が
        「どこにコロナホールがあり、コロナホール内部にあたる領域にて、太陽表面では磁場極性が正か負か」
        を判断したかがわかる。
        極性については、特に正負が重要。
        なお、正負記号の右隣に書いてあるのはコロナホール解析の信頼度(4がmaxで1が最低)である。

        各活動領域については領域の番号に加え、今後24時間以内にフレアやプロトン現象が発生する確率が書いてあり、参考になる。
        番号の下に C/M/X/Pの順番で記載されている。(Cクラスフレア、Mクラスフレア、Xクラスフレア、プロトンイベントの生じる確率)

        下のDetailsに見方が載っている。また、Dataのところからアーカイブにアクセスできる。
        アーカイブは昨日のものから見ることができ、非常にアクセスしやすいものとなっている。
        File_type: images
        Purpose: Assessing the conditions on the sun

      3. 1太陽周期前の太陽風、コロナホールの確認

        1太陽周期前(27日前)の太陽表面の画像と、太陽風のデータを確認。
        類似のコロナホールがあり、太陽風の値が同様に変化していれば予報に役立つ可能性がある。

        Solar Monitor
        URL: https://www.solarmonitor.org/
        Memo: SDOの画像や活動領域とその番号、コロナホールの位置などをまとめたサイト。
        一覧性が高く、見やすい。
        特に、コロナホールの位置を確認するのに便利。(コロナホールの判定をするのは難しいので)
        左側のCoronal Holesから見れる。
        コロナホール確認画面では、画像にてコロナホールと推定される領域が図示されている。画像の下の表には各領域のプロパティが書いてある。
        表で特に重要なのは、コロナホール内部の領域における、太陽表面での磁場極性である。(表におけるBに相当)
        コロナホール内部領域での太陽表面での磁場極性は、+か-かが特に重要。
        また、1太陽周期前の画像がすごく見やすくなっている。(左上のRotationから選択)
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        SDO Images
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
        Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
        現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
        また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
        太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

        リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
        なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
        主なもの:
        AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
          フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

        AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
          大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
          そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
          コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
          高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
          また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

        AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

        AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
          このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
           (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
          (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
          ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
          また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

        AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
          CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
          そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
          またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
          もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

        AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
          チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
          浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
            比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
            特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
            具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
          ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

        HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

        HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
          特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

        HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

        必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
        波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

        なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
        PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
        SWPC REAL TIME SOLAR WIND
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind
        Memo: SWPCが出している、DSCOVRとACEの観測データによるL1地点での太陽風データの時系列グラフ。
        太陽風が高速であるか(具体的には500km/s以上)、磁場が強くかつ南向きを示しているか、密度上昇があるか、などが重要な確認点。
        デフォルトでは磁場データの左側にBxの様なラベルが見えると思うが、クリックするとBxのグラフも表示されるようになる。(Byも同様)
        Phi GSMは磁場が地球方向に向いているか、太陽方向に向いているかについての角度。地球方向に向いている場合はAway(+)、太陽方向を向いている場合はTowards(-)と呼んだりする。
        7daysにして見るのがおすすめ。
        また、一太陽周期前(27日前)のデータを見るのも良い。速度と磁場に関してはReference_URLのリンク先ページの下の方に「27日太陽自転周期比較プロット」に27日前との比較プロットがある。
        グラフの下にあるSeriesから、グラフを切り替えられる。特に、データ元衛星の切り替えは頭に入れる必要がある。
        過去データを見たい場合は、期間を1yearやAllなどにして見たい期間を表示した後に、SeriesタブのZoon機能を使うと良い。
        なお、グラフをマウスでドラッグすることによるズームインアウトも可能。
           Active spacecraft (デフォルト): 基本的にはDSCOVRのデータで、抜けているデータをACEで補完している。
           DSCOVR only: DSCOVRのデータのみ
           Ace only: Aceのデータのみ
        Active spacecraftやDSCOVR onlyのデータが大きく乱れていたりする時、Ace onlyでも確認してみると良い。
        File_type: graphs
        Purpose: Confirmation of solar wind coming near the earth
        ExampleValue: Check these parameters at present condition and Previous rot (27days ago) : Solar source, Characteristics,Speed(620→520), Density(1前後), IMF(5nT前後、時折-6), Sector(概ねToward)
        Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html

      4. シミュレーションの確認

        数値シミュレーションによる予測を見る。

        Solar Wind Simulation
        SUSANOO
        URL: https://cidas.isee.nagoya-u.ac.jp/susanoo/
        Memo: 太陽風シミュレーションモデルSUSANOOによるL1地点での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
        MHDシミュレーションらしい。
        磁場のグラフの、白色は全磁場、赤色は南北成分っぽい。
        nictのサイトのほうが見やすいかもしれない。(Reference_URL参照)
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast
        Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
        WSA-ENLIL-CONE Nowcast and Forecasts
        URL: https://iswa.gsfc.nasa.gov/IswaSystemWebApp/
        Memo: WSA_Enlil-CONEモデルによるシミュレーション。CONEモデルを用いることにより、HaloCMEの角度とかをちゃんと推定しているっぽい? WSA-ENLIL使うよりこっちのほうが良さそうかも
        リンク先自体はISWAのアプリサイト。ここでは好きな画像やグラフを好きな位置にレイアウトすることができる。
        WSA-ENLIL-CONEの結果は、左上のBrowse/WSA-ENLIL Cone Model CME Evolution for Eventsと、Browse/SA-ENLIL Cone Model Timelines for Eventsから見ることができる。
        各ウィンドウを出したあとは、左上のDensityとかVelocityなどを選ぶと、ウィンドウの内容を変更できる。
        各ウィンドウ、左下からauto update modeとtime range modeを切り替えることができる。)
        なお、レイアウトはjson形式で保存できる。

        WSA-ENLIL-CONEを確認するうえでのおすすめのレイアウトjsonをReference_URLに記載してある。
        ダウンロードした上で、ISWAのサイトにある上のメニューのLoad Layoutから読み込むことができる。
        (手順1. 本サイトのReference_URLにあるISWALayout.jsonを右クリックして、名前をつけてリンク先を保存、でダウンロード。)
        (手順2. ISWAのアプリサイトの上のメニューにあるLoad Layoutを選択、先程ダウンロードしたファイルを読み込む。)

        シミュレーション開始時の日付?によって大きく結果が変化することあり。
        WSA、ENLIL、CONEの3つのモデルについての詳細はrefURL2など参照。
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast
        Reference_URL: ISWALayout.json
        Reference_URL2: https://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:1778148/FULLTEXT01.pdf
        WSA-ENLIL SOLAR WIND PREDICTION
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/wsa-enlil-solar-wind-prediction
        Memo: 太陽風シミュレーションモデルWSA-EnlilによるL1地点及びSTEREO衛星での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
        SUSANOOと異なり、太陽風の磁場情報が入っていない。そのため、シミュレーション結果にも速度と密度しかなく磁場予測がないが、見やすい。
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast

      5. 高速太陽風とコロナホールに関する現況把握

        以上の情報を複合して、「現在高速太陽風が到来中か、今後到来する可能性が高いか」などを判断。

    4. CMEの把握

      CMEが発生しているか、到来しているかの把握を行う。様々なデータから複合的に判断が必要。

      1. SDO画像から、CME候補となる現象の確認

        高エネルギー帯で見えるコロナの吹き飛び(AIA 094などで見えるDimming)や304でのフィラメント吹き飛びが目安になる。

        SDO Images
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/
        Memo: SDO衛星による取得画像。波長ごとに見れるため、太陽表面の概観がエネルギーごとにわかる。
        現在の太陽表面だけにとどまらず、3-4日前までは必ず確認すべき。なぜなら、CMEは高速太陽風は太陽表面での事象から一般に3-4日遅れて地球に影響を及ぼすため。
        また、1太陽周期前を見るのも大事(特に極小期付近)。
        太陽の表面が1周期前と現在で近い模様をしている場合、1周期前に発生した事象を予報に活用できる(特にコロナホールによる高速太陽風)。

        リンク先ページの左側一覧にある、AIA/HMI Browse Dataから画像や動画を探すとわかりやすい。
        なおBrowse Dataから見る場合、解像度は1024より512のほうがおすすめ。(1024は上手く動かないことが多い。)
        主なもの:
        AIA 094 (green)-エネルギーがかなり高い。フレアの発生などがよく見える。また、チカチカ光ることもある(AIA 1600の説明参照)。
          フレアの発生の際は、黒点領域のどのあたり(黒点の南側か、北側かなど)で発生したかまで意識できると良い。発生領域が細かくわかると、磁場構造の確認の際の助けになる。

        AIA 211 (purple)-greenよりはエネルギーが低い。コロナホールが見えやすい。AIA 211で黒い穴(点ではなくはっきりとわかる穴)があったらコロナホールの可能性。
          大きいコロナホールはより注視する必要がある。(大きいとは、地球から見た太陽表面直径の1/5くらいの直径を持ったホールを指すっぽい?)
          そこそこ小さくても、はっきりわかる黒い穴があったらコロナホールを疑ってみるのは大事。
          コロナホールから飛び出す高速太陽風は太陽半径方向に飛んでいく傾向がある。そのためコロナホールがあった場合、コロナホールが子午線にいる日時を認識すると良い。
          高速太陽風の速度は500km/s以上であることが多いため、コロナホールが子午線にいる日時から3-4日後に高速太陽風到来の可能性が高い。現在から3-4日前までの画像を確認するのが大事。
          また、より低緯度帯にいるコロナホールほど着目する必要がある。

        AIA 171 (gold)-エネルギー的にはgreenとpurpleの間。一番メジャーらしい。

        AIA 094、211、171あたりの波長帯の画像では、CMEが見えることがある。
          このあたりの波長帯で観測できるCMEは、コロナの放出を伴う。そのため、CMEが放出されるとき表面が暗くなる様に見える。(Dimmingと呼ばれる)
           (リム側だと吹き飛んでいく様子が見えることもある。)
          (CMEが どの波長帯で一番よく見えるかは、そのときのCMEの温度によって違う。335(blue)が一番良く見えるときもある。よく見える波長帯を探すのも大事。)
          ただし、SDOの画像だけでCMEを判断するのは早計。必ずSOHOのLASCOなどによるコロナグラフ画像で、宇宙空間にプラズマが飛んでいく様子を確認すること。
          また、CMEは地球に到来するまで数日かかる。そのため、CMEに関する判断をする際は、4日前までのSDO画像をちゃんと確認する。

        AIA 304 (red)-彩層がよく見える波長。フィラメントが太陽表面から飛んでいく様子が綺麗に見えるので、CMEが発生したかを確認するのに使える。(フィラメントが飛んでいたら、CMEが伴っている。)
          CMEは常にコロナの放出とフィラメントの放出の両方を伴うわけではなく、片方のみのこともある。
          そのためCMEを確認したい場合は、上で述べたエネルギーが高い波長帯によるコロナの吹き飛びの確認と、AIA 304によるフィラメントの吹き飛びの確認の両方が大事。
          またフレアが出ていてもCMEを伴っていないこともあれば、フレアが出ていなくてもCMEが起きていることもある。よって、フレアイベントと関係なく確認するべき。
          もちろん、SOHOのLASCOなどによるコロナグラフデータの確認は必須。

        AIA 1600 (yellow/green)-エネルギーが低め。彩層底部(光球上部)と遷移層が見える。たまに、チカチカすることがある。このチカチカは AIA 094などでも見える。
          チカチカはフレアによって起きるもの(遷移層の光を見ている)と、黒点の下から磁場が浮上して起きるもの(彩層底部(光球上部)の光を見ている)がある。(もちろん例外もある。)
          浮上磁場について: 黒点の下から浮上してきた磁場と、もともとの黒点が保持していた磁場がリコネクションを起こしてエネルギー開放を起こしている。
            比較的小さいエネルギー解放なので、フレアと呼ばれるほどではないが、磁場の浮上がフレアのトリガーになることがある。
            特にもともと大きい黒点に対して磁場が浮上してくると大きいフレアが生じることがあるため、磁場の浮上の確認は重要(=チカチカの確認は重要)。
            具体的には、「磁場浮上が頻繁に起きていて、それに伴い黒点の磁場構造も変化するなど活発な活動が見える。」といった検討が行える。
          ただしチカチカはフレアによって生じていることもあるので、チカチカの確認を行う際はフレアイベントとの突き合わせの際も同時に行う必要あり。

        HMI Intensitygram-光球が見える。黒点がわかりやすい。

        HMI Magnetogram-可視光による偏光観測。黒点の磁場構造が見える。この構造が複雑かつ大規模であるほど、大規模フレアが起きる傾向にある。
          特に黒点画像(HMI Intensitygram)と比較することで、黒点がδ型か否かの判断が可能。

        HMI Colorized Magnetogram- Magnetogramのカラー版。モノクロは極性しか見えないが、カラー版は強度まで確認できる。

        必ずしもどの波長かに拘る必要はなくて、現象が見やすいものを使うとよい。
        波長ごとの画像のより詳しい説明はReference_URL参照

        なおリンク先サイトの左側一覧にあるThe Sun Nowから見れる画像には、PFSSというバージョンがある。これは、Potential field source surfaceの略で、表面の磁場構造から太陽の磁場構造を推定したもの。
        PFSSから何かを言うのはかなりの知識が必要なようで、予報ではあまり使われない模様。また、Potentialから計算しているので、重要なはずの自由エネルギーが無視されていることにも注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        ExampleValue: AIA 094's image is..., AIA 1700 image is...
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/channels.php
        SDO Images Dashboard
        URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/
        Memo: SDO衛星による取得画像のダッシュボード版。見たい波長の画像を好きに並べられるので便利。
        左上の歯車から好きな波長の画像を追加できる。
        ただし、最新の動画が載っていないことがある。Browse Dataから検索して得た動画に比べて数時間から10時間ほど遅かったりもすることもあるので注意。
        Reference_URLに宇宙天気予報で使用頻度が高いものを並べたDashboardのリンクを添付。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of solar surface activity, coronal holes, CMEs and others
        Reference_URL: https://sdo.gsfc.nasa.gov/data/dashboard/?d=0094;0211;0304;HMIBC;0193;1600;HMIIF;HMIB
        A Heliophysics Events Knowledgebase
        A Heliophysics Events Knowledgebase to facilitate scientific discover
        URL: https://www.lmsal.com/isolsearch
        Memo: フレア、CME、コロナホール、フィラメント、コロナホール、黒点、紫外線イベントなどのほぼ全てのイベントを網羅し、マッピングしているサイト。全イベントの詳細も載っている。。
        特にすごいのはCMEやフィラメント、フィラメント噴出イベントのリストがある他、フレアについてはGOES Xray-fluxで補足できていないものもSDOの画像から推定している。
        アルゴリズムで検出してるだけであるっぽいのでそこは注意。左側の選択バーで現象と時期選んでsearchをクリック。またAPIも充実している。
        主な扱ってる現象リストはreference_URL参照。api情報や検出ソフトについてはrefURL2参照。
        File_type: images
        Purpose: Check events list
        Reference_URL: https://www.lmsal.com/hek/VOEvent_Spec.html
        Reference_URL2: https://www.lmsal.com/hek/api.html

      2. LASCO画像による宇宙空間への放出確認

        SOHO衛星のコロナグラフ(LASCO C2/C3)でCMEの可視化を確認。
        フルハローCMEの有無なども注目。

        SOHO LASCO C2 & C3
        URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/Theater/
        Memo: SOHOのコロナグラフを用いた観測機器LASCOによる動画。これにより、CMEがどのように宇宙空間に広がっていったかがわかる。
        SDOなどの太陽表面画像では太陽表面の事象しか見れないので、LASCOのデータを見るのは重要。

        CMEは一般に発生場所から等方的に広がる。そのため太陽面のうち地球から見えるどこかでCMEが発生している場合は、地球に到来する可能性がある。
        一方地球から見て裏側でCMEが発生している場合、到来の可能性はあまりない。

        LASCOの画像だけでは、CMEが太陽の地球側と反対側のどちらで発生しているか判断するのは困難である。
        よって、SDOなどの太陽表面画像と付き合わせてCMEの発生源を特定するのが極めて重要である。
        なおCMEの発生において、SDO等で確認できる太陽表面での変動現象から、LASCOでプラズマの放出が確認できるまで1時間程度の遅延が生じる事が多い。
        これは、太陽表面からLASCOの画角に収まるまでの距離をCMEが伝搬するのにかかる時間によるものである。

        またLASCOで見て中央から360度プラズマが広がっているように見える場合、これをフルハローCMEと呼ぶ。
        フルハローCMEはCMEが地球直撃コースである可能性が極めて高いことを意味する。

        サイトにアクセスした後、C2かC3を選び日程を設定してGenerate。C2とC3の違いは視野のみ。
        画像の詳しい説明はReference_URL,
        LASCOの仕様に関する論文はreference_URL2に記載。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of CME flying
        Reference_URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/image-description.html
        Reference_URL2: https://link.springer.com/article/10.1007/BF00733434
        SOHO LASCO C2 & C3 Diff and mesurement
        URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?&img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf
        Memo: LASCOの動画でCMEを確認しようとした際、淡くてわかりにくいことがある。そこで、前の画像との差を表示する差分版を使うと見やすくなる。
        リンクのサイトは、CDAW Data CenterがSOHOのLASCOデータの差分版を見やすく表示しているものである。

        このサイトはCMEの速度の簡易的な計算を補助する機能もある。画像の下のmesurementというリンクを押すと計測用のページに飛べる。
        計測用のページでは、動画のどこかを選択すると、その点の位置と、押した時刻が表示される。
        これを用いるとCMEの大まかな速度を計算しやすくなる。
        距離が分かりづらいが、H(Rs)が中心からの距離(単位Rsは太陽半径)である。

        過去のデータが見たい場合、下のPrev DayやNext Day使うことができる。
        数十日以上遡りたい場合、
        https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf&date=20240127
        のように、URLの後ろに&date=YYYYMMDD を入れると見ることができる。

        CDAWによる差分表示サイトは、主にC3が上手く表示されないことがある。(サイトの問題ではなく、データ欠損のこともある)
        その場合、公式を参照すると良い。Reference_URL2を参照。サイトの下にあるLASCO C2 COMBOや、C3 COMBOがそれ。
        アーカイブはReferrence_URLのDailyという名前がついたページから見れるが、よくサーバーダウンしてる気がする。
        Dailyから見るアーカイブは現在の月より前のものしか見れないので注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of CME flying
        Reference_URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/index.html
        Reference_URL2: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/mpeg/

        CACTUSの自動検出カタログも簡易チェックに使える。
        CACTUS Auto-CME-catalog
        URL: https://www.sidc.be/cactus/
        Memo: ESAによる、LASCOのデータを持ちいたCMEのカタログ。CMEを自動で検出し、速度分布などを計算しグラフにして掲載している。
        フルハローか否かや、速度の分布を表示しているのが便利。CMEの性質の簡易的な確認に使える。自動検出及び計算であることに注意。
        Latest CME detectionsをクリックすると最近のイベント一覧に飛べる。その中で興味のあるページを見れば良い。なお、refURLにもLatest CME detectionsのページURLを記載してある。
        File_type: graphs
        Purpose: Confirmation of CME flying
        Reference_URL: https://www.sidc.be/cactus/out/latestCMEs.html

      3. CMEのリストアップ

        SDOでの発生時刻とLASCOでのコロナ噴出時刻を付き合わせ、CMEとしてリストアップ。
        裏側発生は地球に来ない可能性なども検討する。

        Solar and geophysical events
        All event reports (SWPC)
        SWPC SOLAR AND GEOPHYSICAL EVENT REPORTS
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-and-geophysical-event-reports
        Memo: 太陽表面や磁気圏でのイベントのリスト。日付ごとのリストになっている。主要なイベントのリスㇳになっていて重要。
        SWPC(Space Weather Prediction Center)から出されたリスト。
        BeginとEndがイベント発生と終了時間。Maxがピークタイム。Maxのタイムをイベント時刻として採用することが多い。
        X線観測の結果のイベント、光学観測結果のイベント等々をすべて別物として扱う。どの観測手法で、どのように検知されたかをTypeが示す。
        なお、異なる機器で観測されたイベントが同じ現象によって生じたものと判断した場合、同じイベント番号を振る。

        サイトの少し下のDetailsのところにあるリンクからType一覧を確認できる。
        例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/indices/ にアクセスし、eventsフォルダの中のREADMEを確認。
        また、過去のデータはftpでテキストファイルでしか配布されていない。サイトの少し下のDataのところにあるリンクから、過去のデータをダウンロードできる。
        例:ftp://ftp.swpc.noaa.gov/pub/indices/ にアクセスし、eventsフォルダの中のテキストファイルを確認。
        File_type: text
        Purpose: Check events list
        Last flare event reports (LMSAL)
        LMSAL last event reports
        URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/
        Memo: フレアのイベントのリスト。直近20イベントのリストになっている。
        直近20イベントだけだが、NOAAのものと違ってリストで示されていたり、図もついていたりと見やすい。
        イベント時刻はピークタイムを使う事が多い。
        なお、20件より前のイベントはrefURLから辿れる模様。結構なところまで遡れるっぽい。
        File_type: text
        Purpose: Check events list
        Reference_URL: https://www.lmsal.com/solarsoft/latest_events_archive.html
        A Heliophysics Events Knowledgebase
        A Heliophysics Events Knowledgebase to facilitate scientific discover
        URL: https://www.lmsal.com/isolsearch
        Memo: フレア、CME、コロナホール、フィラメント、コロナホール、黒点、紫外線イベントなどのほぼ全てのイベントを網羅し、マッピングしているサイト。全イベントの詳細も載っている。。
        特にすごいのはCMEやフィラメント、フィラメント噴出イベントのリストがある他、フレアについてはGOES Xray-fluxで補足できていないものもSDOの画像から推定している。
        アルゴリズムで検出してるだけであるっぽいのでそこは注意。左側の選択バーで現象と時期選んでsearchをクリック。またAPIも充実している。
        主な扱ってる現象リストはreference_URL参照。api情報や検出ソフトについてはrefURL2参照。
        File_type: images
        Purpose: Check events list
        Reference_URL: https://www.lmsal.com/hek/VOEvent_Spec.html
        Reference_URL2: https://www.lmsal.com/hek/api.html

      4. CMEの速度計算

        地球に到来する可能性があるCMEの速度をLASCOなどで計測し、 到達時間を推定する。

        SOHO LASCO C2 & C3
        URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/Theater/
        Memo: SOHOのコロナグラフを用いた観測機器LASCOによる動画。これにより、CMEがどのように宇宙空間に広がっていったかがわかる。
        SDOなどの太陽表面画像では太陽表面の事象しか見れないので、LASCOのデータを見るのは重要。

        CMEは一般に発生場所から等方的に広がる。そのため太陽面のうち地球から見えるどこかでCMEが発生している場合は、地球に到来する可能性がある。
        一方地球から見て裏側でCMEが発生している場合、到来の可能性はあまりない。

        LASCOの画像だけでは、CMEが太陽の地球側と反対側のどちらで発生しているか判断するのは困難である。
        よって、SDOなどの太陽表面画像と付き合わせてCMEの発生源を特定するのが極めて重要である。
        なおCMEの発生において、SDO等で確認できる太陽表面での変動現象から、LASCOでプラズマの放出が確認できるまで1時間程度の遅延が生じる事が多い。
        これは、太陽表面からLASCOの画角に収まるまでの距離をCMEが伝搬するのにかかる時間によるものである。

        またLASCOで見て中央から360度プラズマが広がっているように見える場合、これをフルハローCMEと呼ぶ。
        フルハローCMEはCMEが地球直撃コースである可能性が極めて高いことを意味する。

        サイトにアクセスした後、C2かC3を選び日程を設定してGenerate。C2とC3の違いは視野のみ。
        画像の詳しい説明はReference_URL,
        LASCOの仕様に関する論文はreference_URL2に記載。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of CME flying
        Reference_URL: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/image-description.html
        Reference_URL2: https://link.springer.com/article/10.1007/BF00733434
        SOHO LASCO C2 & C3 Diff and mesurement
        URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?&img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf
        Memo: LASCOの動画でCMEを確認しようとした際、淡くてわかりにくいことがある。そこで、前の画像との差を表示する差分版を使うと見やすくなる。
        リンクのサイトは、CDAW Data CenterがSOHOのLASCOデータの差分版を見やすく表示しているものである。

        このサイトはCMEの速度の簡易的な計算を補助する機能もある。画像の下のmesurementというリンクを押すと計測用のページに飛べる。
        計測用のページでは、動画のどこかを選択すると、その点の位置と、押した時刻が表示される。
        これを用いるとCMEの大まかな速度を計算しやすくなる。
        距離が分かりづらいが、H(Rs)が中心からの距離(単位Rsは太陽半径)である。

        過去のデータが見たい場合、下のPrev DayやNext Day使うことができる。
        数十日以上遡りたい場合、
        https://cdaw.gsfc.nasa.gov/movie/make_javamovie.php?img1=lasc2rdf&img2=lasc3rdf&date=20240127
        のように、URLの後ろに&date=YYYYMMDD を入れると見ることができる。

        CDAWによる差分表示サイトは、主にC3が上手く表示されないことがある。(サイトの問題ではなく、データ欠損のこともある)
        その場合、公式を参照すると良い。Reference_URL2を参照。サイトの下にあるLASCO C2 COMBOや、C3 COMBOがそれ。
        アーカイブはReferrence_URLのDailyという名前がついたページから見れるが、よくサーバーダウンしてる気がする。
        Dailyから見るアーカイブは現在の月より前のものしか見れないので注意。
        File_type: images
        Purpose: Confirmation of CME flying
        Reference_URL: https://cdaw.gsfc.nasa.gov/index.html
        Reference_URL2: https://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime/mpeg/

      5. 太陽風観測データとCMEの対応確認

        予想到達時間を迎えたCMEが実際に到着したか、SWPCやACEなどのリアルタイム太陽風データを確認。

        SWPC REAL TIME SOLAR WIND
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind
        Memo: SWPCが出している、DSCOVRとACEの観測データによるL1地点での太陽風データの時系列グラフ。
        太陽風が高速であるか(具体的には500km/s以上)、磁場が強くかつ南向きを示しているか、密度上昇があるか、などが重要な確認点。
        デフォルトでは磁場データの左側にBxの様なラベルが見えると思うが、クリックするとBxのグラフも表示されるようになる。(Byも同様)
        Phi GSMは磁場が地球方向に向いているか、太陽方向に向いているかについての角度。地球方向に向いている場合はAway(+)、太陽方向を向いている場合はTowards(-)と呼んだりする。
        7daysにして見るのがおすすめ。
        また、一太陽周期前(27日前)のデータを見るのも良い。速度と磁場に関してはReference_URLのリンク先ページの下の方に「27日太陽自転周期比較プロット」に27日前との比較プロットがある。
        グラフの下にあるSeriesから、グラフを切り替えられる。特に、データ元衛星の切り替えは頭に入れる必要がある。
        過去データを見たい場合は、期間を1yearやAllなどにして見たい期間を表示した後に、SeriesタブのZoon機能を使うと良い。
        なお、グラフをマウスでドラッグすることによるズームインアウトも可能。
           Active spacecraft (デフォルト): 基本的にはDSCOVRのデータで、抜けているデータをACEで補完している。
           DSCOVR only: DSCOVRのデータのみ
           Ace only: Aceのデータのみ
        Active spacecraftやDSCOVR onlyのデータが大きく乱れていたりする時、Ace onlyでも確認してみると良い。
        File_type: graphs
        Purpose: Confirmation of solar wind coming near the earth
        ExampleValue: Check these parameters at present condition and Previous rot (27days ago) : Solar source, Characteristics,Speed(620→520), Density(1前後), IMF(5nT前後、時折-6), Sector(概ねToward)
        Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
        ACE REAL TIME SOLAR WIND
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/ace-real-time-solar-wind
        Memo: ACEのリアルタイムの太陽風観測結果。右側にあるリストから、色々な観測機器のグラフが選べる。
        EPAM(2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマ観測機器)とSIS(2桁MeVのプラズマの観測機器)のデータが特に大事。
        (DSCOVRのほうがACEより新しいが、DSCOVRは高エネルギープラズマの観測機器が上手く行っていない。そのため、太陽風の高エネルギープラズマに関してはACEのデータを見る必要がある。)
        EPAMは太陽風がなんらかの変化を示した時に、CMEかコロナホールによる高速太陽風かどちらが到来したのかを区別する手がかりとなる。

        一般に
        CMEではEPAMの示す値は急激に上がる。
        高速太陽風ではEPAMの示す値は徐々に上がっていく傾向にある。

        しかし、実際にはCMEと高速太陽風が同時に到来するなど、一筋縄ではいかないケースも多い。
        そのためCMEと高速太陽風のどちらが到来しているかについての判断を行う際は、ソース(=太陽表面における現象)との突き合わせも重要である。
        発生源がはっきりしない場合、高速太陽風やCMEが到来しているかは保留にせざるを得ないことも多い。

        2桁keVから1桁MeVぐらいのプラズマがCMEによって運ばれてきているとき、(高速太陽風によって運ばれている時ではない。)以下のようなことが言える。
          EPAMで観測できるプラズマ、すなわち比較的エネルギーの低いプラズマはCMEの先端にトラップされているだけであり、CMEを抜け出して先行することは少ない。
          そのため、EPAMが上がり始めるときはCMEはもう近くまで来ている事が多い。
          SISで観測できる2桁MeVのプラズマは、CMEよりだいぶ先行していることもあるが、それはかなり大きいCMEの場合のみ見えることが多い。
        File_type: graphs
        Purpose: Solar wind's high energy plasma

      6. シミュレーションとの対応確認

        シミュレーションがCMEの到来をどう予測しているか。

        Solar Wind Simulation
        SUSANOO
        URL: https://cidas.isee.nagoya-u.ac.jp/susanoo/
        Memo: 太陽風シミュレーションモデルSUSANOOによるL1地点での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
        MHDシミュレーションらしい。
        磁場のグラフの、白色は全磁場、赤色は南北成分っぽい。
        nictのサイトのほうが見やすいかもしれない。(Reference_URL参照)
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast
        Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/forecast/magnetosphere.html
        WSA-ENLIL-CONE Nowcast and Forecasts
        URL: https://iswa.gsfc.nasa.gov/IswaSystemWebApp/
        Memo: WSA_Enlil-CONEモデルによるシミュレーション。CONEモデルを用いることにより、HaloCMEの角度とかをちゃんと推定しているっぽい? WSA-ENLIL使うよりこっちのほうが良さそうかも
        リンク先自体はISWAのアプリサイト。ここでは好きな画像やグラフを好きな位置にレイアウトすることができる。
        WSA-ENLIL-CONEの結果は、左上のBrowse/WSA-ENLIL Cone Model CME Evolution for Eventsと、Browse/SA-ENLIL Cone Model Timelines for Eventsから見ることができる。
        各ウィンドウを出したあとは、左上のDensityとかVelocityなどを選ぶと、ウィンドウの内容を変更できる。
        各ウィンドウ、左下からauto update modeとtime range modeを切り替えることができる。)
        なお、レイアウトはjson形式で保存できる。

        WSA-ENLIL-CONEを確認するうえでのおすすめのレイアウトjsonをReference_URLに記載してある。
        ダウンロードした上で、ISWAのサイトにある上のメニューのLoad Layoutから読み込むことができる。
        (手順1. 本サイトのReference_URLにあるISWALayout.jsonを右クリックして、名前をつけてリンク先を保存、でダウンロード。)
        (手順2. ISWAのアプリサイトの上のメニューにあるLoad Layoutを選択、先程ダウンロードしたファイルを読み込む。)

        シミュレーション開始時の日付?によって大きく結果が変化することあり。
        WSA、ENLIL、CONEの3つのモデルについての詳細はrefURL2など参照。
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast
        Reference_URL: ISWALayout.json
        Reference_URL2: https://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:1778148/FULLTEXT01.pdf
        WSA-ENLIL SOLAR WIND PREDICTION
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/wsa-enlil-solar-wind-prediction
        Memo: 太陽風シミュレーションモデルWSA-EnlilによるL1地点及びSTEREO衛星での太陽風予報および、太陽系空間での太陽風予報。
        SUSANOOと異なり、太陽風の磁場情報が入っていない。そのため、シミュレーション結果にも速度と密度しかなく磁場予測がないが、見やすい。
        File_type: graphs
        Purpose: Refer for forecast

  4. 地磁気擾乱

    地磁気擾乱に関する現況を把握し、予報を行う。
    太陽風の予報精度が低いため、地磁気擾乱の予報も難しいことが多い。

    1. 現在の地磁気活動度の把握

      現在のK指数やKp指数を把握する。

      SWPC PLANETARY K-INDEX
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/planetary-k-index
      Memo: 地球全体での地磁気擾乱の大きさを示す、Kp指数が見れる。(Kp index = Planetary K-index)
      Kp指数は、地磁気擾乱の大きさを示すものとして最もメジャー
      また、Kp指数をもとにした磁気擾乱に関するNOAAスケールもこのページに載っている。
      スケールの説明はReference_URLのGeomagnetic Stormsタブに載っている。
      File_type: graphs
      Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbances across the globe
      ExampleValue: 最大Kp指数:2.67(一日のうち最も大きいKp) 日合計値:13.66(3時間ごとに区切って出されるKpを、その日のもの全て(8つ)足す) NOAA Scale: G0
      Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation
      KAKIOKA K-INDEX
      URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/geomag.html
      Memo: ローカルでの地磁気擾乱の大きさを示すK指数のうち、柿岡のものが見れる。日本での地磁気擾乱を考える際に重要。H componentは水平分力、D componentは偏角を表す。 地磁気活動度(Quiet, Active...)も載っている。地磁気活動度の基準はReference_URL参照。
      なおこの基準はNICTによるもので、K指数の最大値を元にしたものである。(ISESの基準に合わせているようだが、ISES側での定義がどこで公表されているかは不明)
      日合計値や各componentの詳細はReference_URL2参照。リンク先に日最大値を元に定められている地磁気活動度の基準がある。これは気象庁が設定したものであり、NICTによるものとは別であることに注意。
      一般に、NICTによるものが参照されていることが多いらしい。
      File_type: graphs
      Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbance at Kakioka
      ExampleValue: 最大K指数:3(一日のうち最も大きいK) 日合計値:13(3時間ごとに区切って出されるKを、その日のもの全て(8つ)足す) 地磁気活動度: 静穏
      Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/knowledge/criteria_icon.html
      Reference_URL2: https://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/glossary.html

      GOES MAGNETOMETERで磁気圏の圧縮具合を推測することもある。
      GOES MAGNETOMETER
      GOES MAGNETOMETER
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-magnetometer
      Memo: GOES衛星の観測した、静止軌道での磁場の変動を示す。急激な変化により、太陽風による磁気圏の急激な圧縮を読み取ることができる。
      GOES衛星は静止軌道にいるために一日で昼側と夜側と通過する。これに伴う定期的な磁場の変動があることに注意。
      File_type: graphs
      Purpose: Magnetic field at L1
      ExampleValue: None

    2. 24時間前から現在までの地磁気活動の把握

      K指数やKp指数の変化を見て、24時間での最大値や合計値に着目。

      SWPC PLANETARY K-INDEX
      URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/planetary-k-index
      Memo: 地球全体での地磁気擾乱の大きさを示す、Kp指数が見れる。(Kp index = Planetary K-index)
      Kp指数は、地磁気擾乱の大きさを示すものとして最もメジャー
      また、Kp指数をもとにした磁気擾乱に関するNOAAスケールもこのページに載っている。
      スケールの説明はReference_URLのGeomagnetic Stormsタブに載っている。
      File_type: graphs
      Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbances across the globe
      ExampleValue: 最大Kp指数:2.67(一日のうち最も大きいKp) 日合計値:13.66(3時間ごとに区切って出されるKpを、その日のもの全て(8つ)足す) NOAA Scale: G0
      Reference_URL: https://www.swpc.noaa.gov/noaa-scales-explanation
      KAKIOKA K-INDEX
      URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/geomag.html
      Memo: ローカルでの地磁気擾乱の大きさを示すK指数のうち、柿岡のものが見れる。日本での地磁気擾乱を考える際に重要。H componentは水平分力、D componentは偏角を表す。 地磁気活動度(Quiet, Active...)も載っている。地磁気活動度の基準はReference_URL参照。
      なおこの基準はNICTによるもので、K指数の最大値を元にしたものである。(ISESの基準に合わせているようだが、ISES側での定義がどこで公表されているかは不明)
      日合計値や各componentの詳細はReference_URL2参照。リンク先に日最大値を元に定められている地磁気活動度の基準がある。これは気象庁が設定したものであり、NICTによるものとは別であることに注意。
      一般に、NICTによるものが参照されていることが多いらしい。
      File_type: graphs
      Purpose: Magnitude of geomagnetic disturbance at Kakioka
      ExampleValue: 最大K指数:3(一日のうち最も大きいK) 日合計値:13(3時間ごとに区切って出されるKを、その日のもの全て(8つ)足す) 地磁気活動度: 静穏
      Reference_URL: https://origin-swc.nict.go.jp/knowledge/criteria_icon.html
      Reference_URL2: https://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/glossary.html

    3. オプション: 磁気嵐やサブストームの確認
      1. (地磁気が大きく荒れている場合) DST指数の確認

        DST指数が-30nT ~ -50nT以下だと磁気嵐と呼ばれることが多い。

        DST-INDEX
        URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/dstdir/index-j.html
        Memo: DST指数。磁気嵐の判定などに。予報ではそんなに使わないのかも?
        File_type: graphs
        Purpose: DST-index

      2. (サブストームの発生が気になる場合) AE指数の確認

        AE指数はサブストームなど高緯度帯での磁場乱れを把握するのに役立つ。

        AE index
        AE-INDEX
        URL: https://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/aedir/index-j.html
        Memo: AE指数。サブストームの判定などに。予報ではそんなに使わないのかも?
        File_type: graphs
        Purpose: AE-index
        ExampleValue: None

    4. 地磁気擾乱の予報を行う

      現在の地磁気活動度、太陽風の現況・今後の予測などを踏まえ、地磁気擾乱の予報を行う。
      南向きの強い磁場が到来すると激しい地磁気擾乱になる可能性があるなど。

  5. 放射線帯

    放射線帯に関する現況を把握し、予報を行う。
    宇宙天気予報としては静止軌道付近のMeV電子(外帯)に注目することが多い。

    1. 放射線帯の現況の把握

      静止軌道付近での電子24時間fluenceとfluxを確認する。

      1. 静止軌道における、電子の24時間fluenceの把握

        GOESやひまわりのデータ、特にGOESの24時間fluenceは放射線帯全体の活動度を把握する指標として有用。

        NICT GOES Electron Fluences and flux
        URL: https://origin-swc.nict.go.jp/trend/electron.html
        Memo: GOESが取得した2MeV以上の電子fluxとfluencesが確認できる。fluencesとは、fluxを24時間で積分した値。GOESデータを元にNICTが積分した結果を出している。
        静止軌道衛星の観測データ24時間の総和なので、地球一周分の総和を取っている。すなわち、地球を囲う放射線帯全体の状況を表していると言える。
        放射線帯予報では、fluxよりもfluencesが重視されることがある。
        放射線帯全体の状況を表せることが主な理由。(Localな経度の情報を把握し発信することに重点を置かないケースがある)
        File_type: graphs
        Purpose: Checking the electron 24-h fluences and flux in the radiation belt
        HIMAWARI SEDA DATA VIEWER
        URL: https://himawari-seda.nict.go.jp/dataplot
        Memo: ひまわりが取得したMeV帯の電子fluxの時間変化や24時間電子fluencesが見れる。
        fluxについては、現在の「ひまわりがいる経度」の放射線帯の電子fluxがわかる。横軸はUTなので注意。
        fluencesとはfluxを24時間で積分した値。ひまわりデータを元にNICTが積分した結果を出している。
        静止軌道衛星の観測データ24時間の総和なので、地球一周分の総和を取っている。すなわち、地球を囲う放射線帯全体の状況を表していると言える。
        放射線帯予報では、放射線帯全体の状況を表せることからfluxよりもfluencesが重視されることがある。
        サイトの上の方にある、設定を色々いじったあと右上のPlotというボタンを押すとグラフが更新される。ひまわり8号、9号のデータが共に見れる。
        ひまわりの経度は、8号9号ともにおよそ140.7度(0.05度離れているらしい。)。
        静止軌道は、平均的な放射線帯外帯の外端にあたる。
        File_type: graphs
        Purpose: Checking the electron flux in the radiation belt

      2. 静止軌道における、電子fluxの把握

        GOESやひまわりの電子fluxはより短時間・局所的な変動を見るのに有用。

        NOAA GOES Electron Flux
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/goes-electron-flux
        Memo: GOESが取得した2MeV以上の電子fluxの時間変化。7daysで見るのが良さそう。
        現在の「GOESがいる経度」の放射線帯の電子fluxがわかる。グラフのNとMはNoonとMidnightの略で、衛星が昼側、夜側にいることを指す。
        なお、GOES-16は西経75.2度、GOES-18は西経136.9度の静止衛星。
        静止軌道は、平均的な放射線帯外帯の外端にあたる。
        File_type: graphs
        Purpose: Checking the electron flux in the radiation belt
        HIMAWARI SEDA DATA VIEWER
        URL: https://himawari-seda.nict.go.jp/dataplot
        Memo: ひまわりが取得したMeV帯の電子fluxの時間変化や24時間電子fluencesが見れる。
        fluxについては、現在の「ひまわりがいる経度」の放射線帯の電子fluxがわかる。横軸はUTなので注意。
        fluencesとはfluxを24時間で積分した値。ひまわりデータを元にNICTが積分した結果を出している。
        静止軌道衛星の観測データ24時間の総和なので、地球一周分の総和を取っている。すなわち、地球を囲う放射線帯全体の状況を表していると言える。
        放射線帯予報では、放射線帯全体の状況を表せることからfluxよりもfluencesが重視されることがある。
        サイトの上の方にある、設定を色々いじったあと右上のPlotというボタンを押すとグラフが更新される。ひまわり8号、9号のデータが共に見れる。
        ひまわりの経度は、8号9号ともにおよそ140.7度(0.05度離れているらしい。)。
        静止軌道は、平均的な放射線帯外帯の外端にあたる。
        File_type: graphs
        Purpose: Checking the electron flux in the radiation belt

      3. fluence予報の確認

        24時間fluenceの予測モデルを確認する。

        Electron fluences forecast
        電子フルエンス予報
        URL: https://radi.nict.go.jp/
        Memo: NICTによる放射線帯における24時間 Electron fluencesの、今後24時間、明日、明後日の予報。シミュレーションや統計モデルなど、複数のをもとに行われている。
        予報の参考になる。静穏等々の基準についてはReference_URL参照。
        File_type: text
        Purpose: Reference for forecast electron fluences
        Reference_URL: https://radi.nict.go.jp/about/#level
        RELATIVISTIC ELECTRON FORECAST MODEL
        URL: https://www.swpc.noaa.gov/products/relativistic-electron-forecast-model
        Memo: NOAAによる放射線帯における24時間 Electron fluencesの、今後24時間、明日、明後日の予報。 2MeV以上の電子の24時間フルエンスの予報になっている。
        File_type: graphs
        Purpose: Reference for forecast electron fluences

      4. flux予報の確認

        モデルによる各衛星ごとの電子flux予報。

        静止軌道危険度予測
        URL: https://radi.nict.go.jp/satellite/
        Memo: シミュレーションや統計モデルによる電子fluxの時間変化の予測。
        ひまわり8号、GOES衛星それぞれの軌道における電子fluxの大きさの予報値が示されている。
        File_type: graphs
        Purpose: Reference for forecast electron flux

    2. 放射線帯電子予報を行う

      太陽風の予測、地磁気擾乱の予測等も踏まえ、放射線帯電子の予報を考える。
      大きな地磁気擾乱が起きると一時的に外帯の電子が減る場合もあるが、その後加速されて増えることもある。

  6. 電離圏擾乱

    電離圏擾乱に関する現況を把握し、予報を行う。
    電離圏は地域性が大きいため、ローカルに解析する必要があることに注意。

    1. デリンジャー現象の現況を把握する

      イオノグラムなどから把握できる。

      NICT Site Ionogram Viewer
      URL: https://swc.nict.go.jp/forecast/ionosphere.html
      Memo: ページを少しスクロールして出てくる、「国内イオノゾンデ定常観測」の場所を参照。
      ぱっと現況確認したいときはこれが見やすい。なお、色はエコー強度を意味する。
      スポラティックE層とデリンジャー現象の発生を確認したい場合は、これを使うと良い。

      スポラティックE層: 高度100km前後(E層)にて8MHz以上でエコーがあれば、スポラティックE層とみなしても良い。
          縦軸で100km前後のところかつ横軸が8MHz以上の場所にエコーがあるかを確認する。
      デリンジャー現象: D層が電波を吸収した結果、E層(高度100km前後)より上のエコーが消えるのがデリンジャー現象。
          強いデリンジャー現象の時は、イオノグラムがブラックアウト(一面真っ黒)する。一切のエコーが帰ってこない。
          ある程度の規模のデリンジャー現象では、高度100kmの前後のエコーが消える。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking Sporadic E layer
      Observed foEs
      URL: https://swc.nict.go.jp/trend/es.html
      Memo: スポラティックE層の発生の時間プロットを見る際に使える。(スポラティックE層の発生だけみたいのであればイオノグラムの方が良い。)
      8MHzを超えた時間はスポラティックE層が発生していた可能性がある。
      詳細やアーカイブは、Reference_URLの「電離圏パラメータプロット」を参照。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking Sporadic E layer
      Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/ISDJ/index.html
      Dellinger phenomenon
      URL: https://swc.nict.go.jp/trend/dellinger.html
      Memo: デリンジャー現象の世界的な現況マップ。
      ローカルなデリンジャー現象の把握にはイオノグラムを用いたほうが良いため、あまり使わないかもしれない。
      詳細やアーカイブは、Reference_URLを参照。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking Dellinger effect
      Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/x-ray/index.html

    2. デリンジャー現象の予報を考える

      デリンジャー現象はX線フレアによって起こるため、太陽フレア(Mクラス以上)の発生に着目。

    3. スポラティックE層の現況を把握する

      スポラティックE層はイオノグラムで確認する。

      NICT Site Ionogram Viewer
      URL: https://swc.nict.go.jp/forecast/ionosphere.html
      Memo: ページを少しスクロールして出てくる、「国内イオノゾンデ定常観測」の場所を参照。
      ぱっと現況確認したいときはこれが見やすい。なお、色はエコー強度を意味する。
      スポラティックE層とデリンジャー現象の発生を確認したい場合は、これを使うと良い。

      スポラティックE層: 高度100km前後(E層)にて8MHz以上でエコーがあれば、スポラティックE層とみなしても良い。
          縦軸で100km前後のところかつ横軸が8MHz以上の場所にエコーがあるかを確認する。
      デリンジャー現象: D層が電波を吸収した結果、E層(高度100km前後)より上のエコーが消えるのがデリンジャー現象。
          強いデリンジャー現象の時は、イオノグラムがブラックアウト(一面真っ黒)する。一切のエコーが帰ってこない。
          ある程度の規模のデリンジャー現象では、高度100kmの前後のエコーが消える。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking Sporadic E layer
      Observed foEs
      URL: https://swc.nict.go.jp/trend/es.html
      Memo: スポラティックE層の発生の時間プロットを見る際に使える。(スポラティックE層の発生だけみたいのであればイオノグラムの方が良い。)
      8MHzを超えた時間はスポラティックE層が発生していた可能性がある。
      詳細やアーカイブは、Reference_URLの「電離圏パラメータプロット」を参照。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking Sporadic E layer
      Reference_URL: https://wdc.nict.go.jp/IONO/HP2009/ISDJ/index.html

    4. 電離圏嵐の現況を把握する

      電離圏での電子密度(foF2, TEC)などを地域ごとに把握する。

      foF2 and GEONET TEC time change at Japan
      URL: https://swc.nict.go.jp/trend/ionosphere.html
      Memo: F層付近での電子密度(foF2)、上空の全電子密度(GEONET TEC)の変化を表す。
      どちらのデータも正相電離圏嵐、負相電離圏嵐の確認に使える。
      2時間以上Ip2以上やIn2以上に入っている場合は電離圏嵐とみなす(Ip、InはIスケール)。Iスケールが0と1は静穏。
      なお電離圏嵐が発生した際は、fOF2、TECともにグラフ上に電離圏嵐が発生した旨が表示される。
      Iスケールの意味合いはReference_URL参照。
      電離圏嵐の判定に関して言えばfoF2、GEONET TEC2つの違いはあまり注意しなくてよく、クロスチェックの意味合いが強い。
      File_type: graphs
      Purpose: Checking ionospheric positive and negative storm
      Reference_URL: https://swc.nict.go.jp/knowledge/i-scale.html
      GEONET TEC map
      URL: https://aer-nc-web.nict.go.jp/GPS/QR_GEONET/
      Memo: 日本上空の電子密度の空間分布を示したもの。ここでいう電子密度とは、上空までの全電子密度。
      日本のどの領域で電離圏嵐が発達しているかがわかる。
      File_type: images
      Purpose: Checking ionoshpheric storm

    5. 電離圏嵐の予報を考える

      地磁気擾乱や太陽風の予報が難しいため、電離圏嵐の予報も難しい。
      今後の地磁気活動と電離圏の現況を踏まえておおまかに予想するのみ。

  7. 専門機関の予報との照らし合わせ

    専門機関の出している予報レポートをもう一度確認する。

    NICT 宇宙天気予報レポーㇳ
    URL: https://swc.nict.go.jp/report/
    Memo: NICTが出している宇宙天気予報のレポーㇳ。特に日報はその日の現象がよくまとまっており、参照すべきである。
    File_type: text
    Purpose: Check space weather forecast reports, especially daily report
    Present Space Weather Forecast from ISES
    URL: https://swc.nict.go.jp/data/ises/isesforecast.html
    Memo: ISES(The International Space Environment Service)のメンバー国が出している宇宙天気予報を一覧で見られる。
    なお、各国の詳細なレポートはRefence_URL参照。
    File_type: text
    Purpose: Check space weather forecast for each country
    Reference_URL: http://www.spaceweather.org/ISES/discussion/LatestForecast.jsp#ad-image-24